後書き
皆さん、こんにちは。天月瞳です。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。
『このゲーム、君に届けたい』の高校編は、これでひとまず完結となります。
この物語のヒロインは、私が大好きなあるVTuberさんを大きく参考にして描かれています。
VTuberをよく見ている方なら、モデルになった人物が誰なのか、もうお気づきかもしれませんね。
……でも、ちょっと恥ずかしいので、ここでは名前は伏せさせてください。
三月の初めから書き始めて、今はもう十一月。
改稿や修正、シナリオの追加を繰り返して、ようやく今の形になりました。
正直に言うと、まだまだ直したいところは山ほどあります。
キャラクター一人ひとりの描写が足りなかったり、書きたいことが多すぎてテーマが散らかったり……問題点を挙げたらキリがありません。
けれど、人はいつまでも同じ穴に落ちているわけにはいかないですし、今回はこれを「最終バージョン」とします。
今、次の展開についていくつか迷っている案があります。
ひとつはもちろん、大学編へ続けること。
恋愛ストーリーって言いながら、もう百話を超えてもまだ付き合っていない、せいぜい頬にキスした程度なんて、正直、笑われても仕方ないですよね。
なので、大学編ではもう少し恋愛要素を加速させたいと思っています。
ゲーム制作のほうも、せめて一度は“大作レベル”のものを作ってみたいです。
もうひとつは、ゲーム内のストーリーを補完して短編や外伝としてまとめる案です。
実は「天使の歌」は中学生の頃に書いた短編をもとにしていて、少し手を加えてゲーム化したものなんです。
だから、そういう意味では難易度は高くないんですが、メインシナリオをすでに書き終えている今、それをもう一度書くのはあまり意味がない気もしています。
最後に、まったく新しい作品を書くという案もあります。
ただ――題材については、正直なところ、まだ何も決まっていません。
まっさらな白紙の状態です。
ですから、もう少し時間をかけて考えたいと思います。
これまでの執筆で学んだことを、次の作品に活かせるように。
もちろん、この小説自体はまだ続けていくつもりですよ。
それでは皆さん、ここで「さよなら」は言いません。
またどこかの物語の中で――お会いしましょう。




