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第三門

 列は、まだ長かった。


 研究者は提出原稿を抱えたまま、前を見る。


 第三門では、認証が続いている。


 利用者が呼ばれる。


 確認が終わる。


 次の者が前へ出る。


 リゼットが記録を確認した。


 それから、列の前方へ目を向ける。


「次、三名並列でご案内できます。該当する方から確認します」


 先頭の女性が進み出た。


 リゼットは確認を終えると、その後ろへ視線を移した。


 二人目。


 その次に並んでいた男性を飛ばし、さらに後ろの女性へ確認する。


 三人が揃った。


「並列での認証になります。よろしいですか」


「はい」


「お願いします」


「大丈夫です」


 三人分の確認を終えると、リゼットは記録へ目を落とした。


 それから三人を案内した。


 扉が閉じた。


     *


 研究者は待った。


 隣の列では、一人が呼ばれた。


 受付の職員が書類を受け取っている。


 別の扉が開き、利用者が出てくる。


 研究者は提出原稿を持ち直した。


 しばらくして、リゼットの前の扉が開いた。


 先ほどの三人が出てきた。


 三人が列を離れる。


 列が進んだ。


 研究者も少し前へ進んだ。


 提出原稿を抱え直した。


 まだかな。


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