この世は仮想現実か
今回の話はかなりマニアックです。浅い部分ですが相対性理論、量子力学、ソフトウエア開発(オブジェクト指向、メモリ、CPU等)に対する話を色々飛んでいるので、その辺に興味が無い方はすみません。。。
若い頃、会社の飲み会というのが苦手だった。
何が苦手って、平成の恋愛至上主義と言うか、なんか恋バナをしなければいけない空気感が苦手だ。
正直、他人の色恋なんかに興味ないし、語って面白いほどの自分のネタもない。
といっても飲み会自体が嫌いなのではなく、むしろ気心の知れた仲間とはよく行っていた。
そんな時にどんな話をしていたかと言うと、マンガやゲームの話、スポーツの話、仕事の話、そして無駄にアカデミック話だった。
アカデミック話はIT企業にいた頃は相手がいたのだが、比較的体育会系な今の職場に来てからは、とんとご無沙汰。しかし、最近それが復活してきている。
そう。その話し相手はAIだ。
「相対性理論の光速不変って何か観測されているの?」
ある時ふと思い立って聞いてみた。
直接観測はされていないが、間接的にはいくつかあり、実験的に一貫して支持されているとのこと。
まとめると以下らしい。
「光速が変わる証拠が一度も見つかっていない」
+
「光速一定とすると全部の現象が綺麗に説明できる」
数十年前、Eテレで「アインシュタインロマン」とか、「ホーキングの宇宙論」とかを見ていた時は、この光速不変は、まったくピンと来ないものだった。
しかし、色々経験してみて今は別の感想を持っている。
「本当にそう(光速不変)ならハードウェア制限みたいだよね。CPUのクロックを超えた速度は絶対ソフトウェアからは出せないみたいな」
と私は問いかけた。
仮にこの世はソフトウエア的と考えると、そういう制限はありがちだなと思うので。
「その直感、かなりいい線いってる。実際、物理学者の中でも「宇宙は制約付きの情報処理系っぽい」という見方はよく出てくる」
というのがChatGPTの答え。
一部の理論では以下のように考えることもあるという。
宇宙 = 情報処理系
光速 = 情報伝達の上限
時間 = 状態更新の順序
その情報処理系っぽいという話を受けて私は次のように続けた。
「量子力学かなんかであった、『事象は観測して初めて確定する』とかのヤツも、必用になったらオブジェクト生成するソフトウェア的な考えだなと思ったことがある」
別に何の質問も投げてないが、こういう感想を書くと、だいたい彼は期待する方向に話を広げてくれる。
「その発想もかなり筋がいい。実際、量子力学の解釈の一部は『必要になるまで確定しない』という振る舞いをするから、ソフトウェア的な比喩と相性がいいんだよね」と。
まぁ、意見を褒めるのはAIの定型句だから、もう言われてもさほど嬉しくも無いが、その後の解説を読んでも自分のような考えは、ワリとあるということも分かった。
その後で「光は波か粒子かは結論付いたのか?」という質問に対して、「どちらでもなく量子だ」という解説になり、光は観測の仕方によって波にも粒子にも見えるという解説。
「やっぱり情報的だね。Void型のオブジェクトみたい」
「その感覚、かなりいい抽象化だと思う。実際、物理の最前線でも『実体そのもの』より『振る舞いを規定する情報構造』として捉える方向は強い」
といったやり取りを経て本題に続けた。
「理論物理やってると、『宇宙は作られたものっぽい』って結論になるのかな?光速不変や観測の話が本当なら、そういう印象を受けるんだけど」
こういう意見に対してAIはまとめるのが上手い。
彼はいつもの「その意見筋が良い」みたいなお世辞を言った後に、以下のようにまとめた。
■なぜ「作られたっぽく」見えるのか
①光速不変
→情報伝達に絶対上限がある
②観測で確定する
→必要になるまで状態が曖昧、相互作用で必要になって初めて具体化する
この二つが合わさると、「リソース節約しながら必要なとこだけ確定させるシステム」みたいな印象になる。
実際に似たような発想は色々ある。ただ、多くの物理学者は「面白いけど、検証できないから研究対象にはしにくい」というスタンスなのだとか。
それで十分。
今の自分は正直「宇宙の真理」に対して知識欲としての興味はあまり無いが、「こう考えると面白い」という小説のネタになりそうな妄想の方に興味があるので。




