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よわい自分を守るため「トゲトゲお化け」になった女の子

半分の世界とトゲトゲお化け

ある街に、ひとりの女の子がいました。女の子は本当はとても泣き虫で、臆病で、弱虫でした。


ちょっとぶつかられただけで、びくっとしてしまう。

少しきついことを言われただけで帰り道にひとりで泣いてしまう。

でも、そんな自分を知られるのが、なによりもこわかったのです。

だから女の子は、心のまわりにトゲトゲのかべを作りました。だれかに話しかけられると、とっさにきつい言葉で追い払いました。


「べつに、ひとりでいいし」

「わたしのことなんて、ほっといてよ」


本当は「いっしょにいて」と言いたいのに「こないでよ」としか言えません。


やがて女の子のまわりからは、少しずつ人がいなくなっていきました。


「こわい子」

「いじわるな子」

「トゲトゲお化けだ!」


とささやかれ、気がつけば女の子はひとりぼっちになっていました。


それでも女の子は泣きそうな顔をぐっとこらえて、胸をはるように言いました。

「ひとりなんて、べつに全然平気だもん。わたしはトゲトゲお化けなんだから!」

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