↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『親から子へ ~シャンテの宇宙創世記~』  作者: ひややっこ万次郎
第一章:テトラグラマトンの天裁と母の条件
PR
8/22

特別編:星々を調律するシステム、交錯する各種神殿と名に秘められしフランス語の由来1

アポロン(太陽)を巡る九つの生命惑星——水星(マーキュリー)から地球(アース)、そして遥か彼方の冥王星(プルート)にいたるまで、この宇宙のすべての星は、独自の電気信号を放ちながら呼吸する「巨大な生命体」そのものである。

星々が美しく健康なメロディを奏でているとき、その地表の生命もまた豊かに育つ。

しかし、かつて火星(マーズ)と木星(ジュピター)の狭間で消滅し、今は小惑星帯(アステロイドベルト)となって砕け散っている前世の星「オルテリウス」のように、突発的な天変地異によって星が滅びるとき、空間には凄まじい「死のノイズ(未練の電気信号)」が発生する。

このノイズが宇宙の電波を汚染し、他の星の周波数まで狂わせてしまうのを防ぐため、神々の世界には絶対的な統治システムが存在していた。

それが、最高意思決定機関【テトラグラマトン】である。

テトラグラマトンは、全宇宙の惑星の周波数を、命の源流である「大いなる平穏の海」と同調(チューニング)させるための、巨大なコントロールセンターだ。

彼らは各惑星へ『エデン・チューナー(調律師)』と呼ばれる神々を派遣し、宇宙全体が一つの美しい交響曲であり続けるよう、常に目を光らせている。

そして、この世界を紡ぐ神々の名や各種神殿の名称には、その本質や使命を宿した「フランス語」の響きが秘められている。

読者の皆さんがこれからの壮大なドラマをより深く楽しむために、その名に込められた哲学の由来をここに解き明かそう。


大神ゼウスの存在:【テトラグラマトン】そのもの


最高意思決定機関の頂点に座する祖父ゼウスは、どこか一つの神殿に属する存在ではない。彼はテトラグラマトンそのものであり、宇宙の法とシステムを司る絶対的な中心である。それゆえに、以下に連なる十一の神殿のすべての力を内包し、それらを調和させる全知全能の権能を持っている。


一、オーディル神殿(規律と秩序)—— オルタンスの所属


生命を徹底的なルール、秩序、命令によって縛り、宇宙の混沌(バグ)を力技で押さえつけようとする冷徹なエリートたちの神殿。


神殿の由来: フランス語で「秩序、規律、命令」を意味する “Ordre(オーディル)” から。


オルタンス(Hortense)の名の由来: 格式高いプライドと気品、そして自分の正義を100%疑わないエゴイスティックな「高慢さ」を象徴する高貴な響き。


その哲学:「肉体という境界線を持って生まれた生命は脆く、放っておけば恐怖や欲望の情念に流されてバグ(ノイズ)を生む。

ならば、一分の狂いもない厳格な規律(ドグマ)のピラミッドで彼らを完全に管理・支配することこそが、星の平穏を保つ唯一の盾である」


調律の形:【足し算(支配)】。オルタンスが任された第四惑星・火星(マーズ)では、この規律による徹底的な生命管理が行われようとしている。


二、ブークリエ神殿(盾と守護)—— ティアンの所属


自らが輝くことや生命を従わせることは望まず、ただ前線の防波堤として命の境界線を死守する、健気で重厚な守護者たちの神殿。


神殿の由来: フランス語で「盾」を意味する “Bouclier(ブークリエ)” から。


ティアン(Tian)の名の由来: フランス語で「支え、支持、バックアップ」を意味する “Soutien(スウティアン)” の後ろ半分から。


その哲学:「オルテリウスの崩壊のような予兆なき災厄や、空間に焼き付いた強烈な未練の電波から、新しく生まれたばかりの無力な新星(地球)や命を、自らの身を挺して守り抜くこと。それこそが我らの唯一無二の使命である」


調律の形:【防護(シールド)】。

ティアンは衣服を乱し、ハァハァと息を切らしながらも、シャンテのアミティエの電波がノイズに汚染されないよう、宇宙の境界線で必死に盾を支え続けている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。