眠くても頑張ります
私はとても急いでいた。
何故急いでいるのかというと理由はとても単純だ。
寝坊して遅刻しそうなのである。
制服に着替えて顔を洗い,歯を磨いたあとすぐにカバンをもって家を出た。高校に入った祝いで買ってもらった新品の自転車に乗り、私は駅へと向かった。
駅の駐輪場に自転車を置き,私は走って改札口を通り階段を降りてプラットホームに向かう。
電車が丁度止まり、私は安堵した。
(夜中までプレイするべきじゃなかったなぁ…ねむ)
電車の揺れに身を任せ私は両手を顔につけた。顔がぐしゃぐしゃになるぐらい押しつぶし眠気を覚ます。だがしかしそれでも私は眠いままだった。そもそも何故私はここまで眠いのか…その原因は昨晩に行ったゲームのせいだろうと私は確信していた。
到着のアナウンスが入り、私は電車を出た。
田舎に住んでたため目的の高校には電車で1時間もかかる。そのことが脳裏によぎり私はため息をついた。
乗り換えの電車の方面に行きプラットホームで電車を再び待った。
スマホを手に取り時間を確かめる。
(あと5分か…よかった間に合った)
私はホッとしたようなため息をついたあと線路をボーっとしながら見ていた。
すると背後から肩に勢いよく手が触れた感覚を感じ私はビックリして叫ぶ
「うっっっわぁあ」
両手を前に出して構えのポーズをしたあと眉間にシワを寄せながらふりかえる。
背後にいたのは予想通りの人物だった。
「なんだ、千冬ちゃんか…びっくりさせないでよ!タダでさえこちとら寝不足なんだよ!」
笑い声を交えながら私は千冬ちゃんに気ダルげに言った。
「寝不足って…どうせまた夜中までやってたんでしょ」
「え?!なんで分かるの!!」
「何年あんたにつきあってるとおもってるの。そんぐらい分かるわよ」
千冬ちゃんはやれやれと言いたげな顔を私に向けた。
「でもあんたも物好きよね〜あのゲームあんまり人気ないじゃない?プレイ序盤で攻略対象のヒロインへの扱いが酷いって」
千冬ちゃんが私を指さす。
「指さすなんて失礼でしょ!あと人気はあるから!」
「はいはい」
千冬ちゃんはわざとらしく頷く。
「あと!」
「まだあるの?!」
「アリスちゃん昨日も可愛いかったよ☆」
ドヤ顔をした。
「何百回も聞いたわよ」
千冬ちゃんが細目で見てくる。呆れているようだ
そんな他愛もない会話をしているとアナウンスが入る。4番線ホームに○△駅行きの電車が参ります・・・」
千冬ちゃんとの会話をやめ、わたしは電車が来るのを再びまった。
しかしほんとに眠い
頭も痛い
最悪だ。
(うっやばいめまいが·····)
その途端、急に意識が朦朧として視界が真っ白になる。
かすかに聞こえるのは私の名前を叫ぶ千冬ちゃんと酷いブレーキ音
あぁほんと今日はついていないな。
私は苦笑いをしてこの世を去った。




