表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
切り抜きクライマックス! -2分で想像力を掻き立てる心のレシピ-  作者: Goinkyo.


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

8/8

ep.8 こいつ、動くか?

やってはいけないことは、やってはいけない。

そうなのだ。


日ごろから、この機械を動かそうとしてはいけないと、村ぐるみで口酸っぱく言われてきた。


この機械…アニメで見るようなロボットだ。

操縦桿、腕、ビーム銃——これでわくわくするなという方がどうかしている。


遙か昔からあるものらしい。

しかし古びていない。

ただ、そこにある。


一点、普通ではない。

地面に埋まっている。

これが人型なのだとしたら、腰から下が地面の下だ。


乗ってみたい、触ってみたい。


機械の目は、自分を見ている気がした。

村では何をやっても怒られる。

しかし、このロボは自分を何も言わずに受け入れてくれそうだ。


ある日、不謹慎な祈りが通じてしまったのだろうか。

『敵』が襲来した。

謎の飛行物体が大挙して押し寄せてきたのだ。

特撮に出てくる戦闘機のようだった。


このままでは村が滅ぼされる!

座してそれを待つくらいなら、今こそ自分の眠れる力にかけるときだ。


絶対動かしてはいけないロボット。

それに乗り込んだ。


違う。

決して、決して自分が認められたいからじゃない。

英雄になりたいからじゃない。

守りたいんだ。

この思いに答えてくれ。


するとなんと…

動いた、ような気がした。

座席から伝わってくる外の感触が変わった。


が、静かだった。

何も起きない。


次の瞬間…。


地球が割れた。


地面の下には想像通り脚が埋まっていた。

しかしそれは、とても、とても長く、地球の反対側までのびていた。

脚はうごき、そしてまるで卵を割るかのように、するっと地球を真っ二つにしてしまった。


敵の襲来を、どこかで待ち望んでいた。


「やってはいけない」

動かしたら地球が割れる。

言ってくれたって、信じなかっただろう。


やってはいけないことを、やってはいけない。


それだけだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ