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大好きな人

ラストヒロイン視点です。

今までと性格が変わります。

今までのおバカなヒロインのままがベストな方は読まない方が良いかもしれません。

ヤンデレ注意!

見つけた!見つけた!!見つけた!!!


やっぱりいた!この世界でも。

私の大好きな人。


見つけた瞬間よみがえる記憶。

前世と呼ばれるもの。

更にその前も、その先も。


必ず見つけた瞬間思い出す。


たとえ私の嗜好や今の性格が以前のものとは変わっていても。

それでも彼を見つければ思い出す。

そして恋い焦がれる。

前世の私。

前世での執着。

今までの私の思考は全て前世のものに塗り替えられる。


そして、軽く舌打ち。

何よ、この世界。

今度は、乙女ゲームかよ。


今まで出会ってきた同級生や先輩、先生たちをみて今まで気付いてなかったことまで、思い出した。

そして、鏡を見てため息。

今の私はヒロインポジか…。


神様はどうやら、私と彼をどうしてもくっつけたく無いらしい。

何故か転生するたびに、私を別の誰かと一緒にしたがるような思惑を感じる。


だけど、そんな事しても無駄。

だって、私は。


─彼の魂とともに転生を繰り返してるのだから。



最初に出会った時。

そう、転生を繰り返すきっかけの時。

彼は私の義理の兄だった。


私は義兄が大好きで。

義兄もきっと私のことを好きで居てくれてると思ってた。

小さい頃から可愛いって、大好きだよって。

ハグもしてくれるし、キスもしてくれていた。


義兄さえ居てくれれば私は幸せで。

義兄が私の全てだった。

だけど、そんな幸せは長くは続かなかった。


義兄が私にではなく、別の女に恋をしたから。

どこにでもいるような、平凡な女だった。

従順さだけが取り柄の、地味な女。


そんな女に大好きな義兄を渡したくなくて。

泣いて頼んだ。

甘えてみた。

ワガママも言った。

夜着一枚で寝室にも忍び込んで、お嫁さんにしてってお願いもした。


─全部ダメだった。


私じゃダメだって。

彼女が良いって。


どんなにお願いしてもダメだった。

だから。


「生まれ変わったら、私をお嫁さんにしてくれる?」


そう、聞いてみた。


義兄は仕方なさそうに、笑って。


「お互い覚えてたらね。」


そう、答えてくれた。


その言葉を聞いて安心した。

これで、約束してくれた。


「うん、次の世界で、幸せになろうね。お義兄ちゃん。」


持ってたナイフで義兄を刺す。

次の世界にいくために。

心臓めがけて、一思いに。

苦しませないよ。大丈夫。

早く私も行かないと。

お義兄ちゃんの魂を捕まえて。

一緒に次に行くんだから。


絶対に離れない。

離さない。

誰にも渡さない。

一緒に巡るの。


お義兄ちゃんが私を好きになってくれるまで。

ずっと、貴方の魂は離さない。







今回はお義兄ちゃんは先生かぁ。

ふふふっ。

毎回お義兄ちゃんの記憶はすぐには戻らない。

それどころか、毎回私と出会う前に他の女に捕まっている。

今回は特に女の気配は感じられなかったし、左手の薬指に指輪ははまってはいなかったけど。


他の女に取られる前に。

私の事、好きになってもらわないと。


早く思い出して、お義兄ちゃん。

そして、約束を守ってよ。


─私をお嫁さんにして。


じゃないと。

約束を守ってもらうために。

私は、また。


貴方と一緒にまた巡るの。


ちょっと、ヒロインの性格が破綻してしまいましたが、最初からこのエンドは予定しておりました。

期待外れだったかもしれませんが、ここまでお読みいただきありがとうございました。

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