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落ちこぼれの行使魔法  作者: つかっちゃ
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1/6

魔法学校入学式

※この話に出てくる会社、企業は勝手に考えたものです。実在するものとは一切関係ありません。英語もがばがばです。




2059年、日本生物科学研究機関、通称JBStO(Japan Biological Science the Study Organ)が発表した。


“人間の脳にある一定のリズムで特殊な電磁波を局所的に当てることで本来開花せずに終わる特殊な概念、〈魔法〉が使用できる”


この事実が発表されたときには世間が、いや世界が激震した。研究の成果として発表されたそれは、2mm×2mm×2mmほどの小さな、特殊電波を生じさせる媒体だった。そして発表した学者自身はその媒体を丁度額の辺りに埋め込んであるという。そして世界初の“魔法”使用の瞬間が全世界にLIVEで中継された。


学者は右手を前に出し、


「世界を潤す力よ、ここに顕現せよ」


そういうとありえないことが起きた。その学者の右手の上、空中に水の玉が出来上がった。そしてそれを近くにあったガラスの透明コップに写し、これが本物だという風に水を飲み干した。

カメラを持っている人々は見逃さんばかりに大量のシャッターを切ったり動画を撮り、騒々しくしている。

学者は世界に中継しているカメラの方を向くと


「この技術は世界を変えるだろう。いずれ全世界に普及し、誰でも使用できるようにする。それまで待っていてくれ」


そういって、カメラの前から消えた。


───それが、全ての始まりだった───








「こら、歩!もう8時だよ!学校ち・こ・く!!」

「えっ!?うわっちょっ、やばい!いっへひはーふ(いってきまーす)!!!」


パンを口に咥えたまま走り出てきたのは12歳の少年、月城 歩である。歩は今日は国立魔法学校の入学式なのだが……バスの時間的に遅刻確定である。


「うわぁ〜入学式なのに遅刻とか…ないわ〜」


そう呟きながら歩は腕時計型端末を起動し、空中ディスプレイに表示されている長馴染みからのメールを見返した。


─────────────────────────────

2079/04/01/7:23

今バス乗ったけどもしかして寝坊??


────────────


2079/04/01/8:00

あと30分で入学式はじまるよ〜。早めに来なよ〜w


─────────────────────────────


くそっ、草なんか生やしやがって!!そんな悪態をつきながら8:15分のバスに乗り学校に向かうのだった。

バスの揺れがなんとなく眠気を誘いぼーっとしていると、なぜか小さい頃を思い出していた。


──歩、貴方はね、才能があるの──

──もしも何か壁にぶつかっても、ひたすら頑張ること──

───努力は必ず報われるのよ───


歩にはおばあちゃんが居た。9歳の頃、寿命で老衰してしまったが今でもおばあちゃんとの思い出、言葉は覚えている。

そんなことをうとうと思っていると


〜次は魔法学校前〜


というアナウンスが聞こえてきた。そのアナウンスでぱっちり目が覚め、止まった瞬間猛ダッシュで学校に入るのだった。





大きな門をくぐると真正面には大きな校舎が佇んでおり近未来的な風貌なのでかなり目立っている。コの字型の校舎になっているようで、中央はちょっとした休憩スペースになっているようだった。

少し奥に行った左手の方にはドームがあり、グラウンド兼実習場になっているようでかなり大きい。

右手には会議や行事を行う用のホールがあり、そこには既に沢山の人たちで溢れかえっている。歩は、そこに全力でダッシュして走り込んだ。幸いまだ受付をしていてなんとか入学式にぎりぎり間に合った。受付の人に言われたホールの席番号を探していると


「あっ!も〜う、遅いよ〜」

「ごめんごめん。寝坊しちゃってさ」

「そんなこったろうと思ってたよ」

「…昨日夜遅くまで電話してきてなかなか眠らせてくれなかったのはどこの誰だったかな」

「え〜?誰〜?」


たまたま隣がメールの送り主である五月雨 玲だった。見た目はおっとり系美人なのだが性格はそうじゃない事を幼馴染である歩はよく知っているので引き攣った笑みで返事をした。

歩がくるとその後すぐに入学式が執り行われ、約一時間で終わった。するとアナウンスが流れてきた。


『入学生の皆さんはこのあとクラス分けの為の適正試験がありますのでここで待機していて下さい』


ここは“魔法学校”という名前がついているが、生まれつき魔法を持って生まれたSuper Children、通称SCしか居ない訳では無く、普通の子供達も入学することができる。魔法を持たない子供達には媒体、といっても過去の埋め込むものでは無くマジカルモジュールと言われる武器を模った特別な物、個人に最適化された物が渡される。


「たしか玲は風の魔法だったっけ?」

「そうだよ〜。あと水も最近使えるのが分かったんだ〜」

「へえ、そりゃ凄い。俺は…よくわかんないけど素質はあるみたいだ」

「一緒のクラスになりたいねぇ」

「ま、どうでもいいけどな」

「そんなぁ〜…酷いよぉ」


頭の後ろに手を組みながら話していると適正検査が始まったようだった。

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