ねぇ、トランプ無双だよ。
ワンクッション!
「これで、どうだぁー!」
「ふっ。残念ですが……。」
「えっ……。あ。」
「はい、これであがりです。」
「ほい、っす。」
「……。(スッ)」
「ぐぬぬ……。パスーぅ。」
「パスっすね。」
「(スッ。)……あがりだ。」
「やったっす!アタシもこれであがりっす。」
「ふぬぁー!!もう一回やるのだぁ!」
負けたホタルちゃんが悔しそうにジタバタしてる。可愛い。
地下に降りれば、ホタルちゃん、イズミちゃん、シノブちゃん、アカネちゃんの4人がトランプしてた。……見ていた限り、大富豪かな?
トランプは私が【クリエイト】で出したやつ。一人遊びしてたら、物珍しさにみんなが寄ってきたんだ。
でも遊び方を伝授したのは、意外にも私じゃなくてイズミちゃんだったり。
……ほら、私説明下手くそだし?ね?
でも、さすがイズミちゃん!知識が豊富。
遊んだ経験は無いのにルールを知っているとは。
高スペックな設定にしただけはあるよねー。
説明も滅茶苦茶上手いしさー。
オマケに、何度も遊んだ事ある私よりも強いんだかんなっ!むぅ。
「あ、マスタぁーだ!」
「マスターも一緒にやるっすかー?」
「……。(フルフル)」
今は見とくだけで良いやー。
イズミちゃん無双には勝てませんし、お寿司。
「では始めます。ホタル、これをどうぞ。」
「ふぎゃー!要らない、要らない!」
「そういうルールです。受け取りなさい?」
「ぷー!」
先程の試合で1位だったイズミちゃんが、最下位のホタルちゃんへ2枚渡す。同様に、2位のシノブちゃんは3位のアカネちゃんへ1枚渡してる。
大富豪って多種多様、様々にルールがあるみたいだけど、ここでやるのはイズミ風大富豪。富豪から貧民へ、要らないカードが受け渡される所から始まります。
「では私から。はい。」
「ふぇ!?」
「何を驚いているのです?これより下は貴女にプレゼントして差し上げたではありませんか。」
悪女だ。イズミ様だぁ。
イズミちゃんが出したのは、ハートの6とダイヤの6のツーペア。さすが1位。最初から数字が大きい。
9のツーペア、Qのツーペアと淡々と進み、次は4位のホタルちゃん。
「あるわけないよぉ!?パース。」
その後も、ホタルちゃんの悲鳴と共に、ゲームは淡々と進んでいく。
結果。
1位、イズミちゃん。
2位、アカネちゃん。
3位、シノブちゃん。
4位、ホタルちゃん。
さすがイズミちゃん。やっぱり強いね!
「うきゃー!!もう一回!」
「全く。貴女は何度やれば気が済むのですか。」
「むー!!」
付き合う方は『えぇ、またー?』ってなるけど、でも確かに負けて終わるのは悔しいよねぇ。
膨れっ面のホタルちゃんを見て小さくため息を吐き、イズミちゃんはカードを配り始める。
「やたっ!今回は強い♪」
叫んだホタルちゃんの後ろから手元をソッと覗いてみれば、あぁ確かに。強いカードが並んでる。2が1枚に1が3枚。Kが2枚とQが2枚って所かな。
「そうですか。それは良かったですね。ならば特別です。これをどうぞ。」
イズミちゃんからは2が2枚。おぉ、太っ腹。
これ、確実に勝てるじゃん。
「では私から始めます。」
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結果。
1位、イズミちゃん。
2位、アカネちゃん。
3位、シノブちゃん。
4位、ホタルちゃん。
先程と、順位は変わらない結果となった。
「むぎゃー!!バカぁ!イズミの意地悪ぅぅぅ!」
ゲームの中盤。
『革命』を起こしたイズミちゃんにより、場は下克上。
弱いカードが強くなり、強いカードが弱くなった結果。
――ホタルちゃんは大敗した。




