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私、勇者召喚されたみたいだけど、異世界に来たからって何かが変わるワケじゃない。  作者: たんぽぽ
第二章 ねぇ、一人でいる方が幸せだと思うけど。
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ねぇ、トランプ無双だよ。

ワンクッション!


「これで、どうだぁー!」


「ふっ。残念ですが……。」


「えっ……。あ。」


「はい、これであがりです。」


「ほい、っす。」


「……。(スッ)」


「ぐぬぬ……。パスーぅ。」


「パスっすね。」


「(スッ。)……あがりだ。」


「やったっす!アタシもこれであがりっす。」


「ふぬぁー!!もう一回やるのだぁ!」


負けたホタルちゃんが悔しそうにジタバタしてる。可愛い。



地下に降りれば、ホタルちゃん、イズミちゃん、シノブちゃん、アカネちゃんの4人がトランプしてた。……見ていた限り、大富豪かな?

トランプは私が【クリエイト】で出したやつ。一人遊びしてたら、物珍しさにみんなが寄ってきたんだ。

でも遊び方を伝授したのは、意外にも私じゃなくてイズミちゃんだったり。

……ほら、私説明下手くそだし?ね?


でも、さすがイズミちゃん!知識が豊富。

遊んだ経験は無いのにルールを知っているとは。

高スペックな設定にしただけはあるよねー。

説明も滅茶苦茶上手いしさー。

オマケに、何度も遊んだ事ある私よりも強いんだかんなっ!むぅ。



「あ、マスタぁーだ!」


「マスターも一緒にやるっすかー?」


「……。(フルフル)」


今は見とくだけで良いやー。

イズミちゃん無双には勝てませんし、お寿司。



「では始めます。ホタル、これをどうぞ。」


「ふぎゃー!要らない、要らない!」


「そういうルールです。受け取りなさい?」


「ぷー!」


先程の試合で1位だったイズミちゃんが、最下位のホタルちゃんへ2枚渡す。同様に、2位のシノブちゃんは3位のアカネちゃんへ1枚渡してる。

大富豪って多種多様、様々にルールがあるみたいだけど、ここでやるのはイズミ風大富豪。富豪から貧民へ、要らないカードが受け渡される所から始まります。


「では私から。はい。」


「ふぇ!?」


「何を驚いているのです?これより下は貴女にプレゼントして差し上げたではありませんか。」


悪女だ。イズミ様だぁ。

イズミちゃんが出したのは、ハートの6とダイヤの6のツーペア。さすが1位(だいふごう)。最初から数字が大きい。


9のツーペア、Qのツーペアと淡々と進み、次は4位(だいひんみん)のホタルちゃん。


「あるわけないよぉ!?パース。」


その後も、ホタルちゃんの悲鳴と共に、ゲームは淡々と進んでいく。


結果。

1位(だいふごう)、イズミちゃん。

2位(ふごう)、アカネちゃん。

3位(ひんみん)、シノブちゃん。

4位(だいひんみん)、ホタルちゃん。


さすがイズミちゃん。やっぱり強いね!



「うきゃー!!もう一回!」


「全く。貴女は何度やれば気が済むのですか。」


「むー!!」


付き合う方は『えぇ、またー?』ってなるけど、でも確かに負けて終わるのは悔しいよねぇ。

膨れっ面のホタルちゃんを見て小さくため息を吐き、イズミちゃんはカードを配り始める。



「やたっ!今回は強い♪」


叫んだホタルちゃんの後ろから手元をソッと覗いてみれば、あぁ確かに。強いカードが並んでる。2が1枚に1が3枚。Kが2枚とQが2枚って所かな。


「そうですか。それは良かったですね。ならば特別です。これをどうぞ。」


イズミちゃんからは2が2枚。おぉ、太っ腹。

これ、確実に勝てるじゃん。


「では私から始めます。」


----------



結果。


1位(だいふごう)、イズミちゃん。

2位(ふごう)、アカネちゃん。

3位(ひんみん)、シノブちゃん。

4位(だいひんみん)、ホタルちゃん。

先程と、順位は変わらない結果となった。



「むぎゃー!!バカぁ!イズミの意地悪ぅぅぅ!」


ゲームの中盤。

『革命』を起こしたイズミちゃんにより、場は下克上。

弱いカードが強くなり、強いカードが弱くなった結果。


――ホタルちゃんは大敗した。


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