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私、勇者召喚されたみたいだけど、異世界に来たからって何かが変わるワケじゃない。  作者: たんぽぽ
第二章 ねぇ、一人でいる方が幸せだと思うけど。
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ねぇ、帰ってきたよ。

のほほーんに舞い戻り。

文字数も元通り。


テシ、テシ、テシン!と。

ふぅ。なんか疲れた。



取り敢えず、未だ履いたままだった靴を脱ぐ。


そうして次は、念入りな浄化魔法。

身体や服、リュックサックは特別丁寧に重ね掛け。……だって、きちゃない人達に触られたんだもん。ぶぅ。

土足で上がり込んじゃったクッション部屋もキレイキレイにして。



……取り敢えず、シャワー浴びたい。

気分転換してこよー。



----------



さてっと。

戦利品の整頓始めるよ!


まずはモフさん。

猫の絵柄の白いフリース。

ちなみに上下セットだよ?ぬっくぬっくだよ!

でも今は暖かい季節だし。いつか着れたらいいなぁ、って事でクローゼット行き。

召喚時、フリースの下に着てた適当な服達もクローゼット行き。


毎日の様に、共に三つ編みを作った櫛は脱衣所へ。こっちへ来てから用意して貰った私用のパジャマや他の着替えもクローゼット。他の細々した物も各々の場所へ。


……うん。我ながら、物少ないな?

これでも、私物は全部持ってきたのだけど。

――だって、死者達の私物は勇者送還時、一緒に元居た世界に送り返す言うんだもん。

でもそんな事したらたぶん、“元の世界では居なかった事にされた私達”の記憶は戻っちゃうんじゃないのかなぁ?

そうなれば、遺体は無いし本人はもう戻ってこない。ただその人が確かに存在し、もうこの世には居ないという事を今更ながら思い出すんだろうな。……残酷。

それでも、彼らの死を悼む人が居るならば……、だそうな。よく分かんない。


そんな中、私は私物を全部貰ってきた。

だって万が一、私の物を送り返されて記憶がもどったりしちゃったら、絶対嫌じゃん!折角、あの世界から私は居なくなれたのに。誰かが私の事を思い出したりなんてしたら、どうするのさー!勿体ない。



――『家は何処だ?』

荷物を詰めてる時。ふと思い出した様に、副隊長さんから連絡先を聞かれたんだ。

どうやら、魔王を倒して帰れるようになった際、その事を私に知らせる為だとか。

私はブンブンと首を振って、否定をしておいた。


だって私は、帰らなくて良い。帰りたくない。

やっと消えれたんだもん。戻りたくなんてないじゃん。

……誰かになんて思い出されたくない。


私はそれで良い。





諸々を片付け終えて、最後にリュックから取り出したのは、ジャラっとした小さな巾着袋。餞別だ、と副隊長さんが半無理矢理に持たせてくれたんだ。

中身はたぶん、お金なんだろうね。銀貨っぽいのとか金貨っぽいのとかがいっぱい詰まってる。


……町に入るとき、実はお金は持っていたんだ。

なら、無銭で町に入るなって?

――だって私のお金じゃないし。

減らすのが怖くて使えないんだ。

だから手は付けないまま、いざという時の為にきちんと仕舞っておこうかと。


――いざという時?

返せと要求された時だよ!



私、お年玉は全て貯金行きでしたが何か。

一万円札は怖くて使えません。

自分での買い物は基本数百円、高くても数千円程度だからね!仕方ないね。

大金とか怖すぎる……。散財は超ヘタクソです。


でもなー、アレよねー。

餞別さんは出来る限り使わないと決めまして。

欲しいものは自分で作り出せるとはいえ、この先お金が必要にならないとも限らないんだろうなー。

……自力でお金を得る方法、何か考えなきゃなー。【クリエイト】する以外で。

だって、お金を作りだしちゃうなんて。それってきっと犯罪じゃないですかー。

ヤダ、怖い。

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