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私、勇者召喚されたみたいだけど、異世界に来たからって何かが変わるワケじゃない。  作者: たんぽぽ
第二章 ねぇ、一人でいる方が幸せだと思うけど。
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ねぇ、楽しいよ?

最後のワンクッション!


雨だぁー!


ザーザーしてる。

わぁーい♪楽しい。



地下2階に、新しいエリアを作ったの。

雨エリアと月エリア、水晶エリア。

花畑エリアは、まだ保留ー。……どーしよっかなー?って感じ。



そして、現在地は雨エリア。


【クリエイト】した傘を片手に、私は適当にブラついておりますよーっと。

大量の雨粒が傘に当たり、ザーザーと煩い音を奏でる。

私の周りだけ、『ザーザー』という膜が張ってあるような。

周囲には誰も居なくて、私一人であるかの様に錯覚する。この感じがとても好き。


……いやまぁ、一人なんだけど。

『雨エリア』という部屋には、私一人しかいないんだけど。


でも。

『ザーザー』という膜の中に居座り続けるのは、とても心地が良いんだ。




----------



「あ、マスター!お疲れ様っす!」


地下1階に戻ってすぐに、アカネちゃんと会った。

アカネちゃんは、いつもコツコツと地下エリアを広げてくれてる。

お蔭で空間は結構広がって、畑とかもかなり拡張していたり。


放置ゲームにて、主に手数を多くしたくなる私としては、ミニアカネちゃんを大量に出して人海戦術の如くエリア拡張をやってみたくはあったのだけど。

――いやだって、楽しいんだもん。大人数に囲まれてフルボッコにされてる姿が。対敵にしろ、対岩にしろ。……岩?あれは採掘放置ゲーだっけか。レベルを上げる優先は絶対、人数→採掘速度→採掘量、だねっ!

手数MAXはマジで最高。



でも今、エリアの拡張をアカネちゃん一人に任せている理由。それは。


『アタシ、頑張りたいっす。存分にマスターから貰った仕事を堪能したいっす。だから、アタシの仕事を他の()に割り振るのは止めて欲しいっす!』


絶望を瞳に宿し、涙目でお願いして来たアカネちゃん相手に、人海戦術は泣く泣く諦めざるを得なかったんだよぉ……。


でもアカネちゃんはちゃんと、結構なスピードで広げてくれているし。

まぁ、好きなようにどうぞ?って感じで。

…………ぅぅ。人海戦術したかった。



「マスター?」


あひゃい!なな何でしょう?


「大丈夫……っすか?」


遠慮がちに見上げてくるアカネちゃん。

……んんん?何かなー?

コテンと首を傾げれば、アカネちゃんは言い難そうに口を開いた。



「マスター、泣きそうな顔してるっすよ?」



…………心臓が、握られたように痛い。

なんで、バレたんだろう?ちゃんと確認したのに。


――あぁ、違う違う。何でもない。何でもないから。


「……大丈夫、だよ?」


コテンと、私は首を傾げて見せる。

――何の事、だろうね??



「そうっすか!なら、アタシの気のせいっすね。良かったっす!」


ニィ。って元気に笑ったアカネちゃんに釣られ、私の頬も緩んだ。



そしてアカネちゃんと分かれ、おーちに向かいながら思う。


――お風呂、入ってこよ。

たっぷりのお湯に、溢れたものを溶かしてしまいたかった。


最後の含みのある感じは、大した事じゃないから気にしない方向で。


次回から、少しシリアスするよっ!


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