ねぇ、楽しそうだよ。
あ。ポケーってしてる場合じゃなかった!下に来た目的を果たさなきゃ。
……でもその前に、泥んこになったお洋服は【浄化魔法】でキレイキレイしなくては。ついでに泥んこ沼も、魔法でまっさらに片付けまして。
んー。さてっと!
今必要な地下スペースは、おーち建てる敷地分……だけなのかな?
えーと、えぇーと。今の所、4つエリアがありまして。
畑エリア。
畑はまぁ小さいけど、消費する分がそんなに無いから収穫した作物は増える一方。急いで広げる必要は無し。後回し。
倉庫エリア。
1種類のアイテムを無限収納出来る『段ボール』がそれぞれあるから、収穫物が溢れる心配はなし。
その内“倉”っぽいもの建てて倉庫っぽくしたいなーとは思うけど、今じゃなくてもok。次。
庭エリア。
不思議機械とシャワールームと、大きめの裁縫机が置いてあって結構狭めだけど、一応コレは仮置きだから!その内移動するから!
っていうか。
不思議機械は庭エリアものだけど、シャワールームはおーち行き。裁縫系はイズミちゃんに任せた方が良さげ?なら、お人形さんハウスとか建てた方が良いの?
……後で要検討。(思考放棄)
で、おーちエリア。
敷地必要っ!さっさとおーち建てたい!
……うーんと。
おーちを建てる為に必要なスペースを知るには、おーちのサイズを知る必要があるよねー?
うーんと。んーと。
……考えるの止めた。取りあえず、おーちを【クリエイト】しよっと!そうすれば、必要面積も分かるし。
って訳で、【クリエイト】!
<魔力が足りません。>
んん?怒られた。
必要魔力っていくつだろーね?って思って数値を表示させてみたら。
……桁が違った。
全魔力の10倍以上必要だったよっ!わっふい!(錯乱)
やっぱ【クリエイト】って結構魔力喰うんだねぇ。よく分かんないけど。
っていうか、危なっ。
全魔力の80%とかだったら、普通に【クリエイト】出来てたワケ?
せっかく魔力、全回復したのに?また魔力貧乏するの?
イヤだよ!魔力貧乏は大変なんだからね!頭痛くて寝れなくなるんだからね!
ピポン♪
んー?
<魔力の『30%▼』を使用し『おーち』の作成を開始しますか? 《YES/NO》 ※但し、魔力が全体の[70%]を超えない場合、作成は進みません。※作成を開始した場合、キャンセルは出来ません。>
なんか出たー。
……何だろ、こう……回復した余剰分でちまちまと作る感じ?
なんか滅茶苦茶時間かかりそうではあるけど、んー、やっとこっかー。
だって、おーち作るのに全魔力の10倍必要となると、【昇華】しまくって魔力容量上げるか、一部屋づつ分割して作って後で合体する超絶面倒くさい方法か。そのくらいしか無いよなぁー。
……いや、頭の良い人なら、もっと効率の良い方法とか思い付きそうではあるけどねー?私、効率の悪い方法を実行するのは得意だもん(泣)
んー、あ。『30%▼』の▼押したら、『5%、10%、20%、30%、40%、50%……』っての出てきた。変えられるのかー。すごっ。
まぁ、デフォルトのままで良いや。《YES》っと。
そしてそして。
おーちのサイズは分かったよー?設置するのに必要な面積はー?……んん。720マスだってー。広ーっ。
必要魔力は全魔力の36%かぁ。思った以上に安い。
使っちゃえー。ぇぃ!【マイエリア】
目の前にパッと現れる広い空間。
ほへぇ……。ってしばらく惚けてた。
空はやっぱり青いし、芝生はどこまでも広がってる。……あ、そういえばここ地下だった。確か。
まぁ、芝生がどこまでも広がってる――っていうのは実は違って、途中から先は壁に描かれたイラストになっておりますが……。
本来は大した事無い広さの筈なのに、魔力無い時に作った狭い地下空間と比べちゃって、余計に広く感じた。
「うわぁ!ひっろーい♪」
テテテと走っていくホタルちゃん。……あ、ホタルちゃんはおーちエリアに立ち入り禁止ね。泥んこダメ、絶対。
ピタッ。
くるっ。
「うぅ。」
おーちエリアに入る直前で立ち止まったホタルちゃん。涙目でこっち見ないでください。ごめんなさい、ごめんなさい。罪悪感が……うがが……。
「マス、タぁ……。」
ひぇぇー!
ごめんなさい。本当にすみません。でもダメなんです~(涙目)
代わりに、もう1回広げようか。
倉庫エリアなら、そんなにスペース必要ない事に気付いたのだっ!
さっきよりは小さめに【マイエリア】。それでもわりと広いかな。
「うっわぁーい!!」
滅茶苦茶はしゃぐホタルちゃん。……えっと、良かったね?
「マスター。」
うん?なぁに?
声的にイズミちゃんかなー?って振り向けば、やっぱり合ってた!
それで?何用だぃ?
「私達に出来る事はありませんか?」
んー?十分やって貰ってる気はするけど。
「……?(コテン?)」
「私達に、敷地を広げるお手伝いをさせていただく事は可能でしょうか?私達はマスターを補助する存在として生まれてきました。出来る事があるのなら、是非お役に立ちたいのです。」
おぉー。手伝ってくれるの?わぁい♪
「……しかし今の私達では出来る事が限られています。私達の中には力仕事が出来る子が居ないのです。……マスターのお手を煩わせるようで申し訳ないのですが、肉体労働の得意な仲間を作っては戴けないでしょうか。彼女ならばきっと、マスターの役に立てると思われます。いえ、私がサポートし、必ず役に立てて見せます。」
はゎゎ?えーと、んーと。
「……あ、新しくお人形さん作れば、広げるのを手伝って貰えるん(ですか)?」
「はい。」
えーと、あーと。
「あ、あの。髪は赤で、ポニテで……(良いですか)?」
「はい。」
「服はデフォルトで良い…(ですか)?」
「はい。必要なら、私が作ります。」
あぅ。ごめんなさい。
是非お願いします……。
えっと、後は?……あ。
「せ、性格は……?」
「一つ。力が強く、重い物でも軽々運べる事。
二つ。戦闘が出来る事。主に近接戦を得意とし、武器はハンマーでお願いします。私達の中に戦える者は居ないので、いざという時には安心かと。
三つ、マスターへの忠誠心が高く、仕事をするのが好きである事。
四つ、主となる性格は脳筋である事。以上でお願いします。」
の、脳筋……。……うくく。
その発想は無かった。
うくく。……はふはふ。(酸欠)
……や、ヤバイ。ツボ入った(笑)
「……どうかしましたか?」
「……!(フルフル)」
ご、ごめんなさい。笑ってないで、さっさと作りますぅ><
【クリエイト】
太陽の様に赤い髪。
負けるのが嫌いそうな雰囲気の、キリリとした顔立ち。
少しだけ吊り目の、切れ長な瞳がパッと見開く。
「ここは……。」
赤髪ちゃんは、不思議そうに辺りを見渡す。
「はじめまして。私はイズミと申します。この子はモモ。……モモ、彼女の名前を考えて貰えますか?」
「もちろんなのですっ!」
あら。モモちゃん、いつの間に居たの?気付かなかった。
「……んっと、『アカネちゃん』とかどうなのです?モモは格好良いと思うですよっ!」
「マスター、どう思います?」
え、私?
良いんじゃない?可愛いし。赤髪ちゃんっぽいし。
「……。(コクコク)」
「貴女もそれで良いですか?」
「アカネ……。アタシの名前っすか?」
「はい。」
「ありがとうございます。感謝っす!」
イズミちゃんの手を、上下にブンブンするアカネちゃん可愛い。『考えたのはモモですっ!』って、ブンブンに加わるモモちゃんも可愛い。
「うきゃぁ!」
バッシャーン!
微笑ましいなぁ、って3人の仲良い光景を眺めてたら、それを遮る可愛い悲鳴と大きな音。
方向は倉庫エリアの方。
見れば、さっき広げた奥の方にて広がる茶色いモノ。……泥沼かな、やっぱ。
「コラぁ、ホタルぅ!!」
案の定、可愛らしくもしっかりした声で走り出す委員長。お疲れ様です……。
そして、なんか全身茶色い人影が、さらに奥へ向かって走り出す。……そっち、壁だよ?ホタルちゃん。
「うひゃー!鬼ババぁ~!」
「だーれが鬼ババですって~?」
「キャー!!」
「楽しそうっすね。」
「可愛いお洋服を汚すなんて、モモには理解出来ないのですっ!当然の報いなのですっ。」
「そうっすかー。」
微笑ましい。
すごい微笑ましい。滅茶苦茶癒される。
……あ、あのあの!萌え過ぎて、心臓がキューってなって、息が詰まって、酸欠状態なんですが。
死ぬっ。萌え死ぬ!
萌え死にとか、一番幸せな死に方なんだろうけど、でも私まだ死にたくないよぉ!?
《2017年6月29日》の活動報告にて、アカネちゃんを含めた“おまんじゅう”こと顔だけの挿絵と、簡単なプロフィールを纏めてあります。




