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私、勇者召喚されたみたいだけど、異世界に来たからって何かが変わるワケじゃない。  作者: たんぽぽ
第二章 ねぇ、一人でいる方が幸せだと思うけど。
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ねぇ、クノイチさんだよ。

<【状態異常耐性】が使用出来ます。《魔力枯渇》をレジストしますか?>


――のわっ!?



朝。

目覚めたら、なんか目の前にウィンドウ開いてた。


ステータス見てみれば……あれれ?魔力はMAX、状態異常の欄は空っぽ。《魔力枯渇》なんて文字は無い。……およよ?よよ?



試しに<YES>を押してみたら。


<エラーが発生しました。《魔力枯渇》が存在しません。>


ほぇ。

……えっと、んーと、アレかな。



寝てる間に、→レジストの発動が可能になる。→ウィンドウが出る。→私は寝てる。→寝てる間に魔力が全回復。→レジスト氏「あれ?『魔力枯渇』さん、どこ行ったの?」


てな感じで、どうだろ。いや本当かどうか分かんないけど。



――え。……ってか、えっ?魔力MAXっ!?

うわ、MAXだ。『現在の魔力量/魔力の最大値』がそれぞれ、同じ数字の羅列だ!


わぁい!やったね♪

これで、思う存分魔力が使えるよー!

……まぁ、今までも特別に、気にしてたワケでも無いんだけど。うん。

でも『大丈夫、大丈夫♪』って調子乗って使いまくると、すぐ溶け消えるからねぇ。気を付けないとね。


まぁそんな事より、『魔力枯渇』が消えたならやることは一つ!



地下、広げよ?



----------


「おはようございます、マスター。」


レッツ現地調査!ってワケで地下に下りてみれば、新たな服を着た水色委員長さんもといイズミちゃんが、優雅に一礼した。

……えっと、あの、……カッコいいです。はぅあぅあぅ。


執事服だよっ。男前だよっ!

長く綺麗な髪は後ろでポニテになってる!めちゃカッコいい。

真顔のまま毒舌とか吐きそうだなぁ。……ぐぱぁ(吐血)

どどどんぴしゃ過ぎるっ。萌えポイントを見事に撃ち抜かれたよっ。死ぬっ。萌え死ぬっ!


「どうかしましたか?マスター。」


「……。(ブンブン!)」


なんでもないよ。でも、こうして見ると瞳は純粋無垢ね。腹黒秘書っぽいのだったら、私、怖くて近付けないよ。怖くて、でも萌えとして悪くないから、遠くから愛でるだけになっちゃう。もし近付いたら、きっと心臓が。心臓が……。あぅあぅあぅ。



「あ、マスタぁーだ!ねぇ、こっち来て来てー!」


およよ?黄色ちゃん、何の用だぃ?

あら、君も可愛いね。でも、新しく作ってもらったであろうワンピースが泥だらけよ?君、好きだね、泥んこ。



「アレ取ってー!」


そう言って黄色ちゃんが指差すのは上の方。シャワールームの屋根。

見れば、……うーん。なんか黄色い布っぽいものが引っ掛かってる?


もう少しよく見てみようと近付こうとして――



(あるじ)っ!」


ズボッ。


……ほぇっ!?


ズボッ。



咄嗟にもう片方の足を出してて、転倒回避してた。

目の前には、水分たっぷりの泥沼さん。落とし穴ね?表面は見事にカモフラージュしてたみたい。



「ウキャキャ!マスタぁー、引っ掛かったぁ!」


おーのーれーぇー!

ってか、わーらーうーなーぁー!むぅ。


靴もズボンも完全に泥だらけ。上の服にも泥の飛沫が飛んでるし。



「こらぁ、ホタル!マスターに何をしているのですか!」


「うきゃぁー!!」


委員長の如く怒るイズミちゃん。逃げる黄色ちゃん。

……あ、即捕まった。地下、狭くてごめんね。



「主、大丈夫か?」


え、あ、うん。

差し出された手を取れば、クイッと引っ張ってくれる。


「主の危機に反応出来ぬなど、影の守護者として失格である。どんな罰でも受ける所存。」


え、あ、あのあの……。


緑色の髪にショートカットの子。収穫作物を倉庫という名の無限収納ダンボールに入れる係の子。ずっと、どこに行ったんだろ?って思ってた。

服は……えぇと、何て言うか。うん、もろ忍者服。完全にクノイチさんだぁ。

その忍者さんが、私の前で片膝付いて罰?を待ってるって。え、何。守護者って何。罰って何で!?

はゎゎゎ???



「……シノブ。……ますた、困ってる。」


割り込んできたのは灰色ちゃん。……ふぅ。助かったぁ。


「コズエ殿。……しかし!!」


「……ダメ。」


「で、ですが!」


「……次、頑張るの。」


「……御意。」


うむ。よく分かんないけど、なんか纏まったようで何より。灰色ちゃん、ありがとう。

……でもでもね?何か気になる事を聞いた気がするの。


「……んー?」


私の方に振り向いて、小首を傾げる灰色ちゃん。

……聞いてくれる感じ?有り難い。


「あの、……な、名前?」


なんか付いてたよね、名前。教えて詳しく!

コックリと頷いてくれる灰色ちゃん。聡いっ!良い子っ!



「……あい、あむ、コズエ。」


ふむ。この灰色ちゃんが、コズエちゃん。ポケーッとしたマイペースな子。

確かに高いところ好きそうだもんね。うんうん。



「……シノブ。」


緑ちゃんがシノブちゃん。

……あぁ、うん。凄く、クノイチっぽい名前だこと。



「……イズミ。」


うんうん。水色委員長さんは知ってるよ。“水”っぽいよね。



「……ホタル。」


イズミちゃんの前で正座させられてる黄色ちゃん。

……“ホタルちゃん”かぁ。なるほど。確かに蛍は黄色い。



「……モモ」

モモちゃんはさすがに分かるよぉ。本人から聞いたし。



「……が……全部付けた。」


あ、そっち。

でも、うんうん。良いと思うよ。みんな可愛いし。





「……んっ。……シノブ、消えた。」


あら、ホントだ。いつの間に。



「……疲れた。……寝る。」


ふわぁ。と欠伸して、目を擦りながら去っていくコズエちゃん。――えっ。消えた!?

シャワールームの建物近くに寄った瞬間、少ししゃがんだと思ったら大きく跳躍。屋根の上にタンって立ってた。――一瞬、消えた様に見えてビックリした。



あれ?まさか、コズエちゃんも忍者さん??え?


あぁ、また一話に収まりきらない……。

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