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私、勇者召喚されたみたいだけど、異世界に来たからって何かが変わるワケじゃない。  作者: たんぽぽ
第二章 ねぇ、一人でいる方が幸せだと思うけど。
36/73

ねぇ、なんか可愛い。


――なんか拾った。



『シャワールーム』っていう大きな建物【クリエイト】しちゃったからねぇ。魔力が若干、心許なくなっちゃった、テヘヘ。――で、狩りしてきた。あ、違う。魔力借りしてきたの。但し、返し先は既に私の糧になってたり。



――で、変なもの拾った。


なんかねー、昼間の森にはキノコさんがいっぱい出てくるみたい。目がクルンってしてて、テコテコ歩いてるのが可愛いよ。ちなみに夜にたくさん出るのは狼さんなのかな。この前いっぱい出会ったし。

で、とある可愛いキノコさんから魔力奪っ……魔力借りてから【昇華】したら、コロンって変なものが落ちてきた。

一体、どこから出てきたんだろうね?ドロップアイテム?そんなシステム無かったと思うんだけど。


形状は球体。白水色でフワッて光ってる。片手に乗っかる位のサイズ。

すっごく綺麗だし、何処かに飾って置こうね。――って事で、庭予定エリアに、簡単な台座作って乗せといたっ!


もっかい言おっ。



すっごい綺麗!




----------





「マスターぁ。」


「ひゃぃ!」



ビックリして変な返事になっちゃった。恥ずい。

球体さん見ながらボーッとしてた。……だって凄く綺麗なんだもーん。たまに光が強くなったり弱くなったりしてて、見てて飽きない。



「モモ、可愛いお洋服が欲しいですっ!こう、フワフワでキラキラでピカピカしてるのが良いですっ!」



振り向けば、桃色髪のツインテちゃんがいた。自分で作ったのか、頭にはお花の冠が。……っていうか、あれ?


「……えと、『モモ』って……(なぁに?)」


あぅ。語尾が消える。

お人形さん相手でもコミュ障発揮とか。……いや、お人形さんとか関係無い。自らの意志を持ってる時点で生身の人間と変わらない気がする怖い。……そういえば、『マスター』って何。そんな登録してないよ……。


「『モモ』はモモですよっ!可愛いですっ!モモが自分で付けましたっ!いくらマスターぁに言われても、絶対に変えませんよ?」


あ、うん。……別に良いんじゃないかな。私に名前のセンス無いし。

本人が気に入ってるならそれで。



「……。(コクコク)」


「わぁいですっ!やったのですっ!モモはモモなのですっ♪」


あぁ、可愛い。ピョンピョンしてるのが可愛い。花冠が落ちないように、両手で抑えながら跳んでる姿が可愛い。



「あ。マスターぁ、お洋服ですよ。お・よ・う・ふ・く!モモ、こんなのじゃなくて、もっと可愛いのが欲しいですっ!フリフリをたぁっくさん付けて欲しいですっ!」


『フリフリをたぁっくさん』って所で、両手をいっぱいに広げるモモちゃん可愛い。

でも、お洋服ねぇ。私、センス無いよ?疎いもん。



お人形さんの初期装備は木こりっぽい服。

ポンチョ?の丈の短い版みたいなやつに長袖と長ズボン。色は髪色とだいたい同じ。

個人的には物語の小人さんみたいで可愛いなーとは思うんだけど。

でもモモちゃんってなんか、可愛いお姫様系……かなぁ?小人服は地味に思うかも?

……えと、なんだっけ。ゴスロリだっけ?みたいなやつ、モモちゃんにすっごく似合いそうかも。




但し、私に知識は無い。




……ん。種植えてこよっ。

綿花の種。収穫品はモクモクさん。雲みたいなワタみたいな感じで。……ぶっちゃけ、綿花の事何も知らない。


モクモクさんを不思議機械に入れれば布が出来て。

……布を何やかんや、切ったり縫ったりして頑張ってください。あ、布の種類はお好みでどうぞ。不思議機械さんなら大丈夫。作り変えてくれると思う。たぶん。あと、染色もしてくれると思うよ。たぶん。




「……マスターぁ?」


ならば畑に行こうと立ち上がって歩き出した私に、不安そうな声のモモちゃん。……あ、何も言ってなかった。



「……えと、……頑張って作って?」


あぅ。いやなんか、言葉が足りなさ過ぎるぁゎゎ……。えと、あの……。



でも、モモちゃんの表情はパァ!っと輝いて。


「はいっ♪」


良いお返事。

……あぅ。なんか、ホントごめんなさいっ。



その後、ニンジンが育ちきるのを待って、モモちゃんが収穫した後。ニンジンが植わってた分の半分くらいの場所に、モクモクした種を植えた。








……あ、服作るのにミシンいるかな。あと、ハサミと糸と針とまち針と。後で【クリエイト】しとこ。


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