ねぇ、ピン!って来たっ!
――おっ?
しばらく走ってて。
なんか良さそうな場所見つけた。
断崖絶壁。これ以上先に進めそうにないくらい、目の前にそびえ立つ崖。
その1ヶ所に、小さな洞穴があった。
――走りながら、ふと思ったんだぁ。おーちの場所。『地下掘れば?』って。
人のいない場所、来ない場所にヒッソリ住みたい。……地上は、魔物とか人間とかが闊歩してる。それはどこに作っても同じ。空中か地下なら、確実に誰も来ない。でも空中は、空を見上げれば存在がバレそうだし……、なら地下にしよう!って。
それにコッソリと敷地を広げていけたら、きっと楽しいだろうなー!って。地下ならそれが無限じゃん?
そして見つけた小さな洞穴。
なんか、見た瞬間にピン!って来た。うん、ここにしよっ!ここが良い!
見た目はただの浅い洞穴。でも実は、地下世界への秘密の入り口。そんな感じ?――だって何も無い平らな所に地下直通の穴掘ったら、不自然に空いた落とし穴みたいになっちゃうじゃん?バレバレになる。
周りを見渡せば……。うん、木しかない。秘境感たっぷり。
で、気付いた。もう夜明けみたい。夜の闇が薄れてく。……完全に夜更かししちゃったなー。
……でももう、早起きなんてしなくていい。好きな時間に寝て、好きな時間に起きれる。無理して起きなくても良いんだー。
あ。でも、今は寝れないかな。寝る場所が無い(笑)
――取り敢えず、っと。
洞穴に足を踏み入れた私。
ん、奥に生き物はいないね。
【クリエイト】《想像した物を作り出す。》作成。
もわわー!ってイメージして、【クリエイト】使用。同じものを複数個作った。
火の玉の形をした白い灯り。ゲームみたいな、地面に置いて明かりを確保する感じ。まぁ、普通の光源だね。
明かりを置きながら、私は洞穴の奥に進んでく。……だって真っ暗なんだもん。
テクテク歩いて、明かりをポンって置く。何度か繰り返せば、すぐに突き当たりに着いた。分岐も無く、綺麗な一本道だった。
奥行きは、……んー、【マップ】を見た感じだと50mくらいかな?目測で測るのは無理。測れない。
明かりを置いて歩いたから、洞穴の中はまぁまぁ明るくなった。
んー、後は。……取り敢えず、簡易的に。
入り口の方に戻った私。
【クリエイト】『壁』
一時的に入り口の穴を塞ぐ壁。外からは、ここに入り口がある事が分からない感じに。
デン!って、目の前に壁は現れた。外からの光を遮断して、中は一瞬で暗さが増す。
……むぅ。全部埋めたら外から確認出来ないじゃん。私ってばアホ。
どうしようかなぁー。うーん……。
――あ。……あ、れ?
なんか急に、頭痛くなってきた。あと若干気持ち悪い。重たい頭を支えるのが辛い。……酷いタイプの頭痛かな。脳ミソの血管がドックン、ドックンしてる。
この頭痛、何度か経験がある。体を起こすのもダメで、ゴロンって寝てるのが一番だけど、睡眠的な意味では痛すぎて寝れないやつ。
頭が重たくて、体を起こしているのが辛い。
ん、地面はわりと綺麗だし、ここで寝ころがっちゃえ!
そう思ったんだけどなー。
……ゴツゴツしてるから、若干背中が痛いんだけど。
【クリエイト】『お布団』
バフッ!って出して、そのままゴロゴローっと。地面に寝転がった服、そのままお布団に入っちゃったけど、今回だけは本当勘弁。……あァァ。ゴロゴロしただけで、脳ミソがシェイクされて気持ち悪いよぉー。うー!
お布団被って『うー!うー!』言ってるけど、そんなすぐに痛みが引くワケ無くて。
……ふと気になって私のステータスを開けば、……あぁ、やっぱり?
『状態異常』の欄に“魔力枯渇”と。
状態異常だとは思わなかったけど、何かしらはあるような気がしてた、うん。
……大人しく寝ようか。
魔力は、寝れば回復したはず!
【目覚まし時計】目覚める時間は設定しない。危険が迫ってる時だけ目覚める様に。
後、すぐ寝れる機能を使う。……だって、痛くて寝れないんだもん。
――ではでは、おやすみなさい。




