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ドラゴン・ナイト・オンライン  作者: センタクバサミ
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ヘルメット

ミーンミンミンミンミーン

朝から蝉の声がうるさくて、目が覚めた。

「...あっつ」

目が覚めてみると寝ていた時の快感が嘘かのように暑さと眠気がおそいかかってくる。

とりあえず起き上がってみるとビッチャリ汗をかいていてシーツも濡れて少し変色してしまっていた。

少し湿ったシャツを脱ぎ、布団を畳んでから下に降りる。

両親は仕事でいつも朝が早かった。

「うわ、今日何もねーじゃん」

普段は何かしら置いてあるのだけども母さんが朝寝坊などをすると俺のぶんの朝飯は作ってくれないのである。

とにかく俺は一番得とする目玉焼きを作っ

た。

目玉焼きには少しこだわりがあり、半熟でないと食べたくないのである。

作り方としてはベーコンを先に焼き、その上に卵を二つ落とす、後は塩胡椒をし蓋を閉めるだけ。

俺は様子を見ながら蓋を開け、目玉焼きを皿に移し、他は適当に昨日の残りで済ませた。

皿を洗ってから、そのまま歯を磨き制服に着替えからそのまま外へでた。

「うぅ...これはひどい」

朝にもかかわらず、暑さとともに日差しまでが俺のことを襲ってくる。それに加えて蝉の声も頭に響頭痛を起こしそうにもなるのだ。

そんなバカみたいに暑い中を歩いていると後ろから何かの気配を感じた。

「おはよー!!長谷川くーん♡」

この暑さに加えてまた暑そうな奴が後ろからキャピキャピしながら走って来やがった。

「おはよう、朝から元気だなこんなクソ暑いのに疲れないのか?」

「何言ってるのよ!!私は体力有り余ってるから元気なのよ!!」

まぁこいつは帰ったらゲームをしてるだけだろうからスタミナなんて減るどころかどんどん増えて行くんだろうな

「そんで!!昨日の話のつ・づ・き」

そう言えば昨日の帰り際にスルーしたが、また明日話すって言っていたのを俺はすっかり忘れていた。

「あぁーもうその話はいいや、飽きた」

「えぇーなんでよーつまんないー」

「今度そのゲーム買ったらまた話してくれよ」

とりあえずこの場を和ませるための言葉のはずだったのだが、思った通りに武下恵は爆発的に話し初めてしまった。

なっがい武下恵の話は授業中にも話され、休み時間でも話された。

こんなにもめんどくさいことになるのであればあんな言葉言わなければ良かったと過去の自分を悔やんでいた。

今日は水曜日で部活は無かった。

部活がない日は基本的に体を休めるためにすぐに家にかえるのだが、今日はその予定を崩されていまう。

「ちょっと!!今日私の買い物手伝って!!」

俺の日常をいつも崩してくれるのはいつもの武下恵なのだ。

「あぁ良いけどいつものとこか?」

「そう!!ゲームショップ!!」

いつものことだったから何も言い返すことなくはいはいと言いながらついていくことにした。

俺らは制服のまま近くの駅で電車に乗り、その駅から2駅ほどの大きな街へ行った

その街は家の近くでは一番大きな街で、何かを買おうと思えばその街で大抵揃ってしまうので遠くに行く必要がなくいつも助かっている。

駅を出て約5分ほどの大きなビルの3階にあるゲームショップはいつも買い物!!と言われた時によく行くところで迷わず真っ直ぐそこへ行くことが出来る。

ゲーム機本体のエリアに行き、長谷川は嬉しそうな笑みで振り向いて来た。

「いやーお客さん、ゲーム入門ということで私からですねおすすめさせていただきます」

「あのーゲーム入門した覚えた気がないので帰ってもよろしいでしょうか」

「えーーお願いーー、話だけでも聞いてって!!もしゲーム買う時になったら役に立つから!!」

そうやって俺にだだをこねてきた。

やる相手がいないから一緒にやろうと素直に言ってくれば良いのにと思ったりする。

ゲームの説明は1時間ほどで終わり、その後ご飯を一緒に食べてから武下を家まで送った。

「ただいまー、ん?」

家にかえるとリビングの机の上に見慣れないダンボールのようなものがあり、その上には敦也へと書かれている。

この字はどう見ても母さんの字にしか見えなかった。

「とりあえず開けてみるか」

俺は後ろの棚にあるカッターを取り出し、ダンボールに切れ込みを入れ、開けてみることにした。

「なんだこれ?見たことあるような」

中にはごついヘルメットのような物が入っており、もう一つソフトのような物が入っていた、そこにはドラゴン・ナイト・オンラインと書いてあった。

「これ、もしかして武下が言って奴じゃないか?」

言っていたと言うよりも一番俺に進めて来たゲームだった。

「あら、敦也もうそれ開けたの?」

いきなり現れた母さんの声に少しびっくりし、俺は勢いよく振り向いた。

「あ、あ、ご、ごめん。開けるのまずかったかな?」

「そんなことないわよ、それあげる気だったから」

「それはよかった...ってこれ俺のなの!?なんで?」

「いやぁーもらったんだよねそれ、私の会社の同僚がいらない言うから息子いるんでくださいって言ったらくれちゃった」

いい歳のおばさんがかわい子ぶってもあまり可愛いものでは無かった。

「もらったなら仕方ないけど、俺ゲームわかんないし出来るかわかんねーよ」

「やってとは頼んでないからいらないなら自由にして良いわよ」

そう言われて俺はそのヘルメットのような物を手にして自室へ行った。

さすがに母さんがもらってきたものだから売るのは出来ない。捨てるなんて以ての外だ。

そんな時一つの考えが思いついた。

「あいつに相談してみよう」

俺は学生鞄に入れていた携帯を取り出し、武下恵に電話をかけてみることにした。

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