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ドラゴン・ナイト・オンライン  作者: センタクバサミ
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ゲームよりテニス

今この世界はモンスターに溢れかえっている。

数年前までは普通の世界であり誰もが普通に生活し、家庭を持ち、安心して暮らせるような世界だったのだが、ある日を栄にこの世界は変わってしまい人と言う生き物は肩を狭めて暮らすようになった。

その原因は一つのゲームから始まった。

2027年日本ではあらゆるゲームが人気となり世界的にも日本のゲームは評価が高く誰もが日本のゲームで遊ぶようになった。

その中でも人気があったのは、ドラゴン・ナイト・オンライン通称「DNO」

日本での王道ともいう会社が作り上げたハンティング系MMORP。

このゲームはオンラインで多くのプレイヤーとモンスターを狩り、自分達の村を守って行くと言うゲーム

モンスターを倒せば素材を入手することができ、その素材で自分の好きな防具や武器を作ることができる。

そこが楽しいところの一つだったのだが、まさかこのゲームが恐怖の始まりだったとは誰も思いもしなかった。





日差しが眩しいほどの夏のことだった。

俺はいつものように学校に行き放課後の部活に取り組んでいた。

「今日終わったらDNOやんね?俺広場で待ってるからさ」

「良いね良いねじゃぁ夜の7時ぐらいに広場で会おうぜ」

そんな会話は毎日のように耳に入ってきたのだが、ゲームに全く興味の無い俺はいつも聞いては流している。

部活が終わり涼しげな制服に着替えてから正門を出ようとした時のことだった

「長谷川くーん!!一緒に帰ろうよー」

と大きな声で俺のことを呼ぶ女子生徒

「何だ武下か、今日遅いんだなどうしたんだ?」

「もー武下じゃなくて恵で良いよー皆そう呼んでんのに長谷川君だけだよ苗字で呼ぶの」

この元気が良い子は武下恵小学校からの仲なのだが、いつもうるさいほど賑やかでうんざりするほどだった。

「はいはい、そんで恵ちゃんは何でこんなにも遅いんだ、帰宅部なんじゃ無いのか?」

「はいは一回だぞ、ママにそう教わらなかった?」

やっぱりこいつは少しめんどくさい。

「今日はちょっと課題の提出に遅れちゃって怒られてたんだ」

「お前、帰宅部で何もしてないのに課題出さないって、本当にニートだな」

「ニートとは失礼な!!私はこう見えて世界を救って守っているのだよ!!」

こういうよくわからない発言をする時点で本当に痛い子だと俺は思っている。

「どうせくだらないことだと思うけど何を救って守ってんだ」

「くだらないって何よ!!ゲームってのはこの世界を締めくくってるのよ!!まぁ私が守っているのはモンスターに襲われる一つの村、その村で私は」

その後はハンターが何たらとか言っていたが全く俺は興味が無かったので右耳から左耳へと抜けていくような状況で全く頭に入って来なかった。

その長ったらしい話を聞いているうちにちょうど武下の家が見えてきた。

「あ、もう家着いちゃったねじゃぁこの話はまた明日ってことでじゃぁねー」

「あぁ、じゃぁなー」

やっと終わったと俺は一息ついた後に歩みを進めた。

武下の家と俺の家は意外にもすぐそこで、例えるとすれば、舞浜駅からディズニーランドぐらいの距離なのだ。

「ただいまー」

少し重い玄関の扉を開け、俺は靴を脱ぐために座り込んだ。

座り込んだら、座り込んだで今度は部活の疲れからの睡魔が襲って来てその場で寝てしまいそうになってしまった。

とりあえずここで寝るのはまずいと思いすぐに靴を脱いでリビングに入った。

「あら、おかえりーご飯は出来てるから食べてね」

そう言いながら母さんは台所で皿を洗っている。

リビングの机には上品に盛られたサラダと唐揚げが置いてあった。

唐揚げはニンニクの風味の入っている外はカリッと中は肉汁が溢れでてくるほどのもので、母さんの手料理はどれもが絶品なのだが、中でも一番と言って良いほど唐揚げが好きだった

「ご飯は炊飯器の中あるから好きに取ってってね、終わったら洗うのよろしく」

母さんはそう言ってリビングのテレビをつけてソファーに横になった。

そんなテレビから一つのCMが俺の目に飛び込んで来た

(皆んなで、モンスターから村を救え!!ドラゴン・ナイト・オンライン世界は再び闇に染まる)

もしかして、これが武下の言っていたゲームなのでは無いかと頭の中でよぎったが、やはり興味を持てなかった。

「そう言えばあんた、ゲーム全くしないけど欲しいとか思わないの?」

いつもはそんなことを言わない母さんなのだが、今回はなぜかそんな質問を吹きかけてきた。

「俺はゲームするよるテニスしてる方が楽しいんだよ」

その通りだ、ゲームをする為にじっと何時間も座ってコントローラーをいじり倒してるよりも外に出て動いている方がよっぽど楽しいと俺の中では思っているのだ。

「でも、最近のゲームは凄いらしいよなんか私達が高校ぐらいに流行ったアニメを題材にして作られたらしいよ」

「そうなんだ、興味無い風呂入ってくる。」

そんなことを言って俺は服を脱いで風呂に入る。

浴槽に溜まっているお湯を触ってみると、はやはり少し緩くなっている。

だが、それはそれでこのぐらい暑い日にはたまらないほどに気持ちいのだが、俺は熱めの方が好きである。

俺は風呂のテレビの下についている追焚きボタンを押して40度まで水温を上げた。

体を洗っているうちに浴槽からもくもくと水蒸気が上がりピロリンリン、ピロリンリンと風呂中に音楽が流れる。

そのタイミングと同じぐらいに体を洗い終わってから浴槽に入る。

それが俺の風呂でのルーティンのようなものなのだ。

「はぁ〜、やっぱり風呂はいいなぁ〜」

これもまた、ルーティンである。

気持ちがよすぎで思わず口に出てしまうのだ。

風呂を上がりリビングを見てみると、ソファーに寝転がっていた母さんはそのまま寝てしまっていた。

「テレビつけっぱなしで寝るなよ」

ため息をつきながら俺はテレビのリモコンを手に取り、テレビの電源を消し、部屋の電気も消した。

「テレビよし!電気よし!!鍵よし!!!」

念入りに指差し確認をした後にだらしなく寝ている母さんに布団をかけ、そのまま自分のベッドに入り俺も寝た。

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