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Real Role Playing  作者: Unknown
第2章:ゲームの世界
7/13

竹内と泥棒と初戦闘

海斗は大通りを避け、人通りの少ない路地を進んだ。


(そういえば、家の中のタンスとかからアイテム入手なんて方法もあったよな)


しばらく路地を進むと、住宅地が見えてきた。海斗は目に留まった1軒の民家へ向かった。


(よし、入ってみよう)


海斗は民家のドアを開け、中へ入った。


「おっ邪魔しまーす」


海斗は家の中を見回した。しかし人はいないようだ。


海斗は家中の壺を破壊し、タンスを漁りまくった。結果として衣類と赤い液状の薬と竹内という長剣、計673Sを手に入れた。


赤い液状の薬はHPを250回復するアイテム、竹内(たけうち)は攻撃力+25の長剣である。おそらく運営のミスで本来は竹刀(しない)なのであろう。


(この家にはもう何もなさそうだし、次行ってみるか)


ガチャ


ドアが開く音がした。この家の住人が帰ってきたようだ。しかし海斗は隠れようとはしなかった。むしろ堂々と住人の前に現れた。


「おい! 何で俺の家にいる!」


「え? そ、それは......」


住人はひとまず荷物をしまおうとタンスを開いた。


「あ! コンスタンツの輸入雑貨屋で買った東洋の伝説の剣が無い!」


「ああ、竹内のことか? お前さ、どうやったらあれが伝説の剣に見えるわけ? 」


「お前! 泥棒だな!」


(ん? 普通は『今日はいい天気ですね』とかどうでもいい会話しかしないだろう......これじゃあ俺ただの泥棒じゃん......あっ)


海斗はさっき街中で壺を割った時のことを思い出した。そして海斗はこのゲームのNPCは現実の世界同様の行動をするのだと悟った。


「ヤバイ......」


海斗はすぐさま家を出て一目散に走り出した。


「誰かそいつを捕まえてくれ!」


住人が外へ出て叫んだ。


周りにいたNPCがざわつき出した。


「......騒がしいな、何かあったのか?」


近くの家の屋根で寝ていた青年が目を覚ました。左腕に腕輪がついている。プレイヤーだ。



海斗は必死に逃げている。しかし海斗の目の前に兵士が2人、さらに背後からも1人現れた。


「観念しろ!」


「貴様にもう逃げ場は無い」


(ヤバイ、どうしよう......ん! 何だこれ?)


海斗の視界の左上にHPとMPの残量を示すバーと数値が現れた。


海斗の現在のHPの最大値は330、MPは51。残量はどちらも上限値まである。



「これは、戦えってことか? 武器は......そういえばずっと背中に違和感が......」


海斗は背中に手を伸ばした。


「これか、よーし!」


海斗は背中にある何かを引き抜いた。


海斗が引き抜いたのは剣だ。


「いつの間にあったんだ? まあいいやこいつで戦おう!」


海斗は剣を構えた。


「戦う気だな! なら私が相手だ!」


兵士の1人が槍を構えた。


「行くぜ」


海斗が兵士に斬りかかる。


兵士は槍を回す。そして海斗が飛びかかってきたときに剣をなぎ払った。


「しまった!」


兵士は海斗を突く。そして海斗は後方へ飛ばされた。


「痛っ........」


「小僧、覚悟はいいか!」


海斗はふと自分の視界の左上を見た。


「な......」


HP 34/330

MP 51/51


(デスペナ何だろう......お金半分かな?)


「何か遺言は無いか?」


「お前......」


海斗、絶体絶命のピンチ。


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