制服
それから何日かした後にリューシャ宛に届いた小荷物があった。
送り主は下澤洋品店と書いてあり、どうやらリューシャの学校指定の制服が届いたようだ。
受け取った風香かあさんは早速それをリューシャの部屋に届け、それに着替えて記念撮影をしましょうと提案。
そして、その画像をリューシャの家に送信してあげましょうと言う。
リューシャは「はーい」と答え、届いたばかりの真新しいセーラー服の袖に手を通すのであった。
コーヤがベッドで寝転んでなんとなく暇つぶしに漫画を読んでいるとコンコンと扉をノックする音が聞こえた。
わりとめんどくさそうに「どうぞー」と漫画を横に置きつつ答えるとガチャッと扉が開きセーラー服姿のリューシャが部屋に入ってくる。
一瞬、言葉を失ったコーヤ。
リューシャが「どうかな・・・」とモジモジしながら申し訳なさそうに聞いてくる。
コーヤは思い出したかのようにハッと我に帰り、「う、うん。似合ってるんじゃないかな・・・」と言葉に詰まりつつ返答。
その言葉を聞いたリューシャはパァッと笑顔になり「ホントに!コーヤ?」と嬉しそうに言ってクルッとその場で一回転。
リューシャが勉強的な意味でコーヤより上だと判明した後、コーヤの事は名前で呼び捨てになっていた。
”さん”付けの効果は最初の2日だけだったようだがコーヤも別に悪い気はしない。
そして、その光景を見ていた風香かあさんはその様子をニコニコとしながら見守り、「照れてるのよ、あの子」とリューシャにそっと耳打ち。
コーヤは風香かあさんに「余計な事を言うなよ・・・」と思いつつ、学校の誰よりも制服姿が似合うリューシャを見つめるのであった。
その後、アレクサンドルにもその姿を見せに行き、大絶賛されたのは言うまでもなし。
そして、コーヤに画像を撮ってもらい実家に送信するリューシャ。
部屋に戻って部屋着に着替え、ハンガーに制服を掛け、横で自作を開始した洋服を見ながらリューシャは残り数日の休みを満喫するのであった。




