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体育着袋

私と彼女は二人だけで初めは遊んでいたが少しずつ人が増えてちょっとしたグループになっていた。

みんな家が近所だったので下校する時は一緒だ。


ある時、私が持ち帰っていた体育着袋をグループの一人が私の手から奪った。

「え、ちょっと、やめてよ!」

「返してっ、返してってば!」

グループの中には背の高い人もいて私は取り返すことができない。

体育着袋はボールのように次々と人の手に渡っていく。

「ちょっとっ、返してっ」

そんなことをしていれば余計に帰ってこなくなることを知らない私は彼らの遊び道具となっていたんだろう。

彼らが飽きてくるとやっと手元に袋が戻ってきた。

紐は緩み少し綻びができた体育着をしっかりと握って帰宅した。



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