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 少年に案内されたのは、切り立った崖の合間に隠れるように作られた石造りの村だった。そこには、アヴァロンのような華やかさは微塵もない。だが、住人たちの足取りは力強く、その瞳には属性に依存する者特有の「揺らぎ」がなかった。


「……ここだ。じいさんの家だよ」


 案内されたのは、村外れの小さな石塔だった。

 カイが震える手でその扉を開けると、そこには懐かしい酒と鉄の匂いが漂っていた。

 部屋の中央には、一本の折れた木刀と、一冊の分厚い手帳が置かれていた。


『カイへ。この手帳を読んでいるということは、お前は世界を斬り、ここへ辿り着いたということだろう』


 手帳の最初のページには、師匠の力強い筆跡でそう記されていた。

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