新防具を作成依頼
正式リリースを受けて最初の1週間も終わりVRゲーム同好会は落ち着いてきている。恵梨香ちゃんのVRマシンはノア社より追加で1台送られてきた。それと同時に私たちに送られてきたようなアンケート用紙もついてきている。それを受け取った恵梨香ちゃんは、悪戦苦闘しながらもマシンの設定をしていた。
そしてゲームの中はと言うと・・・。
今私は絶賛黒い毛皮に胸のところに三日月の形をした白い毛を生やしている熊。クレセントベアと格闘している。
「この熊~~。いい加減倒れろ」
そう私の叫びが響くのはワネストの町から東に言ったところにある森の中だった。最初は初めて見る明らかに強そうな見た目にテンションは上がっていたのだが、攻撃速度がそこまで早くないので少しづつ冷めてきてしまった。
それにこの熊はとにかくタフでなかなか倒しきることができなく少しづつだるくなってきていた。
私が攻撃を加えつつ熊の身体に数多の傷がついたところで熊がポリゴンとなってきて言った。
「ふぅ、何とか倒し終えた。何かいいの拾えたかな」
私はそう思いつつインベントリを見てみると何枚かの三日月熊の毛皮や三日月熊の爪と言った「三日月熊の○○」というアイテムがドロップしていた。それを見て私はギルドへと戻ることにした。
ギルドに到着し食事処の席に座ってからクリンにメッセージを送った。
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赤名:三日月熊の毛皮手に入ったけどいる?
『素材性能』
クリン:熊の体毛を糸にして装備作ることもできるけどスキルレベルがまだ足りないな
赤名:わかった。それならこっちで使っちゃうね
クリン:おk
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「さてこの素材どうしようかな。アルさんなら加工できるかな」
私はそう思って腹ごしらえしてから森に行く前に受けていたクレセントベアの討伐依頼を報告してから町の中央にある噴水からゼロの街へと戻る。
そしてアルさんの工房へと足を運んだ。
「アルさんいる?」
「赤名じゃないか久しぶりだな。その装備も結構くたびれてきてるな」
「あぁ、やっぱり?最近無理してたからね」
「それで今日は装備の修復か?」
「いや、それよりこれで新しい革装備って作れる?」
私はインベントリから三日月熊の毛皮をアルさんに見せた。アルさんは三日月熊の毛皮を確認した後に確認した結果を伝えてくる。
「できなくはないな。それにしても珍しいな三日月熊なんて珍しいな」
「ちょっとワネストの東側の森で闘ってたんだけど知り合いがまだ使えないから使っていいっていてたからね」
「そうか、それでどうするんだ。枚数にもよるが装備は作れるぞ」
「それならお願いしていいかな。素材としては同じサイズが4枚あるよ」
アルさんにそう説明した後にクリンのことを伝える。アルさんはそれを聞いた後にこの素材をどうするかを聞いてきたので私は少し考えた後にどの部分の装備を作ることができるかを確認した。
「そうだな。今の装備のままを前提にするとだが胸当て、額当て、膝当てと言ったとこだな」
「それなら後何枚あれば全部作れるかな?」
「う~ん。ちょっと赤名の装備は特殊だが後3枚は必要だな」
「わかった。それじゃこれで作れるだけ作っておいて。残りはこれから狩ってくるよ」
「了解した。それとこの後テツのところに行くのか?」
「よくわかったね。武器は修復もしたいから行ってくるよ」
「それならお前のブーツに入れる鉄板も注文しておいてくれ」
「は~い」
私はそう返事を返してからアルさんのお店テツさんのお店へと移動することにした。
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名前:赤名 Lv:14
種族:獣人(猫)
装備
武器:仕込み双剣
頭:狼革の額当て
胴:狼革の胸当て
腕:狼革の肘当て・グローブ
足:狼革の膝当て
靴:狼革の鉄板入りブーツ
アクセサリ:
★STR:35
★VIT:31
INT:24
MND:24
★AGI:34
DEX:24
LUC:24
★RES:30
スキル
双剣:Lv12、双剣術:Lv10、STR強化:Lv13、AGI強化:Lv13、投擲:Lv8、
危険察知:Lv8、認識阻害:Lv5、収納ボックス:Lv6、暗視:Lv7、格闘:Lv9
鑑定:LV5
残りスキルポイント(14)
残りステータスポイント(36)
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