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赤名の狩猟者  作者: ライ
1章「ベータテスト」
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帰還

 ゼロの町に戻ってきた私たちはそれぞれの目的地へと向けて一旦解散したのだったが、行く方向が同じなのかずっと一緒にいる。


「フレイさんってどこに行く予定なの?」

「師匠のところにいったん行こうかなって思ってね。そういう赤名ちゃんは?」

「私はこのナイフ買った武器屋さんのところ。ゴーレム相手に武器の耐久度かなり下がったし」


 フレイさんと話しながら中央広場まで戻ってきた。ここで別れることになるかなと思ったけど、行く方向が同じなのか南の通りに入った。そして二人そろってテツさんのお店に入ることになった。その事実に私たちは苦笑するしかなかった。


「ん?赤名の嬢ちゃんとフレイか」

「テツさんこんにちは」

「師匠戻りました」

「フレイのほうは後にして、嬢ちゃんはどうした?」

「いやぁ、それがナイフが刃こぼれしちゃって」

「早速か。どんな無茶な使い方したんだ」


 その質問に私は昨日の買ってからのことを話すとテツさんは目を丸くしてきょとんとしたかと思うと、肩をたたいてきた。


「おい、嬢ちゃん。使ってくれるのは嬉しいけどな。もう少し武器をいたわってくれ」

「気を付けます」

「あぁ、まだ異邦者はきて間もないからこれからも慣れていけばいい。それで次はフレイだ。お前は練習用の鉄持ってきたんだろうな」

「師匠大丈夫です。赤名ちゃんに手伝ってもらって結構取れました」

「よし、実際に武器を打つ前に嬢ちゃんのナイフのメンテナンスをやってみろ」

「はい、赤名ちゃんナイフいい?」

「いいよ、はい」

「ありがとう」

「よし、それなら研ぎ方(メンテナンス)を教えてやる」


 テツさんがフレイさんにそう伝えると手順を説明していく。その際にテツさんはフレイさんに石のようなアイテムを渡しているのが目に入った。私はフレイさんの横に移動して何をしているか話を聞いてみることにした。その結果、所謂生産職といわれる鍛冶師、木工、革細工師といった装備に関する職業はすべてリペアというスキルが最初から使えるみたいだ。そして、リペアをするには修復石という石が必要という説明をしていた。


「それじゃ、【リペア】」


 フレイさんがリペアと唱えると護身用ナイフが光った。光は一瞬で護身用ナイフは元のきれいな状態に戻っていた。そして修復したナイフを返してくれる。私はお礼を言った後、武器をナイフに戻してからいつもの太ももに装着した。


「テツさん、いくらですか」

「あぁ、今回は別にいらん。フレイの練習のために使わせてもらったしな」

「それじゃ言葉に甘えますね」


テツさんにそう伝えると嬉しそうに続きの話をする。


「そういえば今回の依頼の報酬として武器を作ってやるんだってな」

「はい、だからその試作品もかねて少し練習したいなと」

「おめぇ、試作も何もどんな武器にしたいかって聞いてるのかよ」

「あっ!」

「あっ!じゃねぇよ全く。嬢ちゃんこの後何か用事あるか?」

「いえ、特にありませんけど」


 テツさんとフレイさんが話しているところで急に私に話を振られてしまった。用事は特にないのでないと答えるとテツさんは部屋の奥へ入れてくれる。奥の部屋には机と椅子が置かれている。私たちは椅子に座って話を進めていく。


「全然関係ないんだけど赤名ちゃんちょっと失礼」

「!?」


 フレイさんがニヤニヤしながら私のもとへと近づいてくる。そして椅子の後ろに回って私の脇に腕を差し込んできた。そのままひょいっと持ち上げられた。


「えっ?」

「やっぱり赤名ちゃん軽い」


 フレイさんはそう言った後、私を膝の上にのせてしまった。私は何が起きたのかわからず思考が停止してしまった。


「ちょ、ちょっとフレイさん?!」

「大丈夫大丈夫」

「大丈夫じゃない」

「お前たち遊んでないで話し進めろ」

「「はい」」


 フレイさんの膝に座らされた状態でばたばたしているとテツさんに怒られてしまった。そのあと、おとなしく話を進めていく。


「それで、赤名ちゃんどういった武器が欲しいの?」

「そうだね、普段は今使っているナイフぐらいでギミックを入れてほしいんだ」

「ギミックというと?」

「なんていえばいいのかな振ると刃渡りが伸びるのが一番いい」

「それってできるかな、長さにもよるけどどれぐらい?」

「う~ん、このナイフの1,5倍ぐらいかな」


 それを聞いたフレイさんは目をぱちくりと瞬きする。そしてテツさんは笑いをこらえているのか肩が震えている。そしてフレイさんは私の要望の答えを言う。


「赤名ちゃん、それ無理」

「やっぱりですか」

「嬢ちゃん、それは俺でも難しいぞ。だってな武器にはそれ相応の耐久値が必要になる。そのうえでナイフや剣といった刃物は切れ味が必要になる。ここまではいいか」

「うん、それぐらいはわかってる」

「よし、そしてナイフの刃渡りを戦闘中に倍にするとしたら方法として刀身に細工する、あとは柄の部分に刃を格納するギミックを作る二つの方法だな。だが問題としてはそれぞれある」

「問題というと?」

「刀身に仕込むとすると仕込んでいる範囲の切れ味が落ちる、それに刃の耐久も落ちてしまう。逆に柄に仕込むとすると柄がその分長くなる。どっちかを我慢してもらう必要がある」

「う~ん、それなら柄に仕込んでもらっていい?」

「わかった。フレイ、お前は刃を作れ。このタイプの柄を作るのはお前にはまだ無理だ」

「はーい、それじゃ、武器の形を相談しようか」

「刃渡りはさっき言ったぐらいがいいんだけど柄に仕込むなら少し長さ変えないとだよね」

「そうだね、今の柄だとそこまで伸ばせないね」

「それじゃ、テツさん長さが異なるナイフ見せてくれる?」

「おういいぞ、どのぐらいのくらいの長さがいいってあるか」


 その質問に私は今のナイフ以上で初心者の双剣以下の長さが欲しいと伝えると、奥から2本のナイフを持ってきてくれた。そのまま断りを入れてから両方の太ももに別々のナイフを装着した。そして試しに抜いてみる。

長さとしてはナイフの1.2倍ほどの長さのナイフが大きさ的にスムーズに使える最大限の大きさだった。そのナイフの大きさをフレイさんに伝える。長さ的に欲しい刃渡りギリギリの長さをとることができた。


「これで一通りかな」

「うん、ふわぁ~」

「赤名ちゃんお眠?」

「眠いけど私はそこまで子供じゃない」


 私はウトウトし始めた。フレイさんは今の時間を見て今日はこのぐらいしようかと言って二人ともログアウトすることになった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前:赤名 Lv:7


装備

武器:護身用ナイフ×2

頭:

胴:初心者の服

腕:

足:初心者のスカート

靴:

アクセサリ:


★STR:22

VIT:17

INT:17

MND:17

★AGI:30

DEX:17

LUC:17

★RES:22

★3D:29


スキル

双剣:Lv7、双剣術:Lv2、STR強化:Lv7、AGI強化:Lv7、3D強化:Lv7

投擲:Lv5、罠:Lv1、危険察知:Lv4、認識阻害:Lv5、収納ボックス:Lv5

暗視:Lv4、格闘:Lv1


残りスキルポイント(6)

残りステータスポイント(0)

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