女神
やはり私に文才はない。
今回も短いです。少しずつならして長くしていきます。
奏汰は弱いです(今のところ
「っ……」
何分経っただろうか、不意に意識が覚醒し目を開けるとそこは何もない白い世界だった。いや、何もないというのは少し語弊がある。地面はある。真っ白ではあるがそこが「地面」だという認識はできている。壁はない。ないというよりはドーム型に天井が壁のように下まで降りてきている。白ではあるがやはり境などには黒い境界が見える。
「うっ……ここは……」
「私は……日向子ちゃん!!!しっかり。大丈夫?」
「うーん……ことねっちー?だいじょうぶだよー。ひなこはいきてるよー。」
「うえっ……なにもねー、ここどこだよ。」
おそらく光に巻き込まれたのであろう四人も目を覚ます。と、同時に五人の眼前の空間がぶれた。
「このような形でお招きしてしまい申し訳ありませんでした、勇者様方。」
そしてブレが治まると同時にそのブレの中心に女性が姿を現した。
「勇者様方には、これから新しい世界へ降りていただき、魔王を退治するたびに出てもらうことになります。魔王はその力により魔族を支配し、さらには人族をも取り込もうとしています。どうかそのお力で魔王の力を退け、魔王を退治してください。
魔王の力はとても強大です、なので勇者様方にはこの武器を授けましょう。では、魔王を退治したらまたお会いしましょう。」
そう言うと奏汰以外の四人の下にまた先程のような文様が描かれ、光を放つと同時にその四人は消えていた。
「あら、貴方は勇者ではないわ、なぜこんなところにいるのかしら?まあいいわ、一人増えたところでなんの支障もないでしょう。武器はもう全部渡してしまったから・・・仕方ないわね、これでも持ってお行きなさい?あ、間違えて一緒に召喚してしまったのだから行き先だけは貴方に選ばせてあげるわ?どこに行きたい?」
そういう彼女は先ほどの神秘的な表情とは違い、鬱陶しいというのが目に見えてわかるような顔だ。よほど奏汰を召喚したことが気に食わないのだろう。早く行けと催促する目で話す。
「先に聞きたいのですが、貴女は」
「私は女神よ。それ以外のことは行き先以外の質問に答える気はないわ。早く決めて頂戴?勇者様方を見守らなければならないの。」
遮るようにいう彼女、これはもう早めに決める以外に無いらしい。
「じゃあ、魔族の大陸の荒野ってありますか?」
なぜこんなことを言ったのかはわからない。ただこれが言った瞬間に考えれば最悪の、そして後から見たら最高の奏汰の決断だった。
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「はあ、だからってホントに何もない荒野に投げ出されるとは……」
―――ズキン―――
「痛・・・左目がなんか変な感じするなぁ。」
しかし少しの痛みがあるだけで何が変わるでもないので放置することにしてあたりを見渡す。奏汰が投げ出されたのは魔族の領土の一番広い荒野である「イジェリア平原」であり、「憑かれ」と称される種族「イムル族」の集落があることなどは知る由もないが地平線まで荒野が続いているのだけはすぐに見て取れた。
「はぁ、魔族の大陸の荒野って言ったけど広すぎるでしょ……」
何をするでもなく呟いた奏汰はフラフラと歩きだした。奏汰のあまり好きではない部類であるRPGのゲームで荒野や森林といったところは魔獣がたくさんいる。というお決まりのゲーム知識を無意識に発掘した奏汰は少しでも安全な場所を求めて力のはいらない両足に鞭打つように歩いていった。




