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父親

息子が死んだ。 息子がまだ、高校生だった頃だ

裕太といった。まだ確か年は15歳の子供だった。まだまだ小さな子供だと思っていた。

朝、今日は裕太の母親の誕生日なので、何をするか相談しようと裕太の部屋に行ったが、誰もいなかった。目につくところに日記と書かれたものがあった。無意識のうちにそれを隠していた。その後、ベランダに続く窓が開いていることに気がついた。下を見た、とても驚いた。母親をよんだ、救急車をよんだ、急いで下に降りた。結果は明白だった。それでも、何かしようとした。何かやったという、証拠が欲しかったのかもしれない。警察が来て、いろいろ事情を聞かれたが、自殺だと言われた。疲れて寝る前になって、隠していた、裕太の日記に気がついた。中身を読もうと思った。なぜだか、母親と一緒には見ようとも思わなかった。今思うと神様の示しだったのかもしれない。そこには、最初にゆうたの生い立ちのようなものが書いてあった。よんでいると、母親に対して大分恐怖を覚えていると言うことに気がついた。最後のページには、

母親に対する恨みが書いてあった。こんなに母親を憎んでいるとは思っていなかった。

次の瞬間に私は、ゴミ箱に捨てた。これは、母親に見せられない。これを見たら、母親は、すごいショックを受けるだろう。最悪、自殺してしまう。裕太には申し訳ないが、それはできない。裕太は賢い子だったから、それが狙いだったのかもしれないが、それはできない。

彼はなんて子供だったろう。十五年間で何があっただろう。どんな気持ちでこれを書いたのだろう。それを考えると、泣けてきた。これを書いている間に、私にできることはなかっただろうか。確かに、笑い方が不自然だったかもしれない。眠れなくて、疲れていたかもしれない。私はそれに気が付かなかった。もう今更できることはもうない。過去を振り返っても、彼は帰ってこない。それならば、精一杯の気持ちを込めて…彼の冥福を祈ろう。私は、ゴミ箱から日記を拾い上げた。これは彼の遺書だ。彼の最後の気持ちだ。母親には見せられないが、私は死ぬまでこれを手放さないだろう。私はこの日記を、墓場まで、持っていこう。私が十字架を背負おうと、覚悟を決めた。


それが、彼の母親の誕生日、そして命日だった。

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