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とある人に捧げる百篇の詩  作者: 橋本洋一


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死神

死神に魅せられた彼女

それほど魅力的な魂

普通の人間の僕でも

食指が動いてしまう


死神に狙われた彼女

それほど究極的な魂

平凡の人間の僕でも

精神が揺らいでしまう


死神に選ばれた彼女

それほど魅惑的な魂

非才の人間の僕でも

眼が釘付けになってしまう


人間以外のモノからも

心を奪ってしまう彼女

嫉妬してしまうよ

僻んでしまうよ


彼女は死神に憑いて行く

君も一緒に行こうよ

誘われたときは嬉しかった

だけど僕は行けない

まだ生きたかったから

まだ逝きたくなかったから

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