第十三章、発覚2
卸本町の蜃気楼、パターン2(過去からの訪問者)オリジナル
http://blogs.yahoo.co.jp/kome125/folder/1515515.html
早速あの会社のOBに伝わり、OBだけの指名手配者になった。
洋子は嬉しくてしょうがなく、直子は相変わらず何も考え無く、
春実は大輔と春菜を、過去につれて行く気漫々で、
大輔にアメリカンドリームを、体験させると言っていた。
各自OB達は、過去の総理大臣や、閣僚すらも動かそうと企む始末で、
定年退職した人達は、四六時中この春菜の、
携帯ビデオカメラに写っていた、動画を写真にして、虱潰しに探していた。
柿本オフィスでは、部長が、「彰浩君、この会社の社員は、
欲の深いのだらけじゃのぉ」。
今このオフィスには、彰浩、良子、春菜と部長しか居なかった。
彰浩、「済みません部長、欲の皮が突っ張った婆ばかりでして..」。
部長、「一名、未練がましいのがおるがのぉ」。
良子は春菜の隣に座り、腕を持って放さなかった。
彰浩、「部長、あの者が一番欲の皮が突っ張っております..」。
部長、「ここぞとばかりに、我々が春菜の目を放した隙にどさくさに紛れて、
遠くへ連れ去るかも知れん、気をつけておれよ!」。
彰浩、「春菜には連れ去られた時の為に、
発信機を着けさせておりますので、ご安心を..」。
良子、「どこよぉ#!」。
部長、「良子いい加減せい#!、冗談も通じん様になったか!」。
彰浩、「ちとボケが来てるでのぉ!」。
良子、「ボケてない#!」。
春菜、「放してよ#!」と、良子の腕を振り解いた。
良子、「はりゅなぁ~」。
部長、「ボケとらんが、媚びておる..」。
彰浩、「お袋もう真剣に愛想尽かされてるだろ!春菜に..」。
良子、「結婚式挙げるまでは、私の春菜よ#!」。
部長、「社長、久美子さんを呼べ!」。
彰浩、「畏まりました..」と、携帯をズボンのポケットから出した。
それを見た良子は、「解ったから電話掛けないで」と、自分の持ち場に戻った。
部長と彰浩は考えていた、何故タイムドアーの製作者は、
態々あの町の文房具問屋の、地下倉庫の物置をターゲットにしたのか、
自分の研究所のドアを、タイムドアーにしなかったか。
部長、「あの卸本町の近くに住んでいる奴かのぉ?」。
彰浩、「いや..、変わらないと言う事が前提でしょ!。
つまり少なくとも昭和44年から現代まで、
あそこの扉は改良されない事を知っていた」。
部長、「何故昭和44年1969年から、
現代の三年前から現在の、平成25年2013年の間を、行来するのじゃ?」。
彰浩、「確かに昭和44年と言えば、カラー放送開始や、
アポロが月面着陸した年でもあって、人類が大きく夢を叶えた年でもあったとも言える」。
春菜、「凄く街も賑やかで、夢と希望を追い駆けていた時代だった」。
部長、「万博は確か、昭和45年開幕じゃしな..」。
どうしても動機が見付からなかった。
春菜、「凄くステキだったの、ファッションも人間の個性も豊かで、
それぞれの個性を皆んな、分かち合っていたの」。
彰浩、「その中でも直子さんは、超!ナウなヤングだった訳だ!」。
良子、「ただ派手好きなだけよ」。
部長、「必ず決まった時間に、扉を開く事は判明したな!」。
彰浩、「午後の2時30分、春菜が扉に入った時間、直子さんが扉を開けた時間、
そして社員がゴーゴーを踊っていた時に、
製作者が出て来た時間は一致しているから、
確実にその時間でしか過去と未来を、繋げる事しか出来ない訳だ!」。
部長、「一度繋げると、数分間は繋がりっ放しなる。
そうでなければ、春菜も直子も扉から過去と未来に、行けなかったはずじゃから!」。
春菜、「北半球と南半球のなんらかの引力とも、関係しているのかな?」。
彰浩、「有り得るな!、台風の回り方も北と南半球では、互いに逆周りだから!」。
部長、「水を流した時に出来る渦もそうじゃ!」。
彰浩、「すると24時間以内に、二度次元を超えられるかも知れない!、
根拠は無いけど、真夜中の2時30分も有り得るな!」。
部長、「理論的には解明出来んが、何か有るな。
丑三つ時とはよく言ったもので、だいたいその時間じゃからな!」。
彰浩、「次元を司る人間の考える理論以外で、
地球上の磁場や地球が回転している時に起きる、何らかの回転のムラと、
引力との兼ね合いで、人には感じられないけど、
回転理論のムラ、所謂ワウとフラッタの変化で、行為的に磁気的力を加えると、
ある一定の時間と繋がるのではないかな?」。
(ワウフラッタの意味
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%82%A6%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%BF%E3%83%BC)
部長、「それじゃ!、だから春菜や直子が扉を開いて、過去と未来に降り立っても、
誤った時間を取り戻せないが、その時代に送り帰す事は出来る。
送り返してしまえば、製作者には誰も辿り着けないと考えた」。
彰浩、「すると必ず、直子さんの前に、製作者は現れるはずだ!」。
部長、「よく考えるのじゃ!、扉が開く時間は決まった一定の時間で、一定の場所じゃ!。
間違って製作者以外に、扉を開けて、過去や現在から来た人は、
製作者が、扉近くに居て脅して、
過去と未来に繋がっている間に、扉を開けて押し込むか、
強制的に眠らせて抱き上げて、元居た時代に置いて来るしか手立ては無い!」。
春菜、「だから私を何らかの形で眠らせて?。
あ~~!!!!思い出した!。飴玉だぁ~!」。
皆さん同時に、「飴玉?」。
春菜、「過去から現代に戻った日に、あの卸本町の電気屋のバーゲンで、
飴をサービスで配っていたの。
私の飴玉だけ青くて、良子さん圭子さん洋子さんも、飴玉を貰ったけど緑だったの。
その配っていた電気屋のお兄さんが、
あの地下倉庫の物置で、配電盤を修理していたお兄さんだったよ!」。
彰浩、「繋がったな!」。
部長、「直子をおとりに、犯人を捕まえるのじゃ!」。
良子、「どうやって捕まえるの?、その前に直子を捕まえたければ、
もうとっくに浚われているはずよ!、一人で喫茶店行ったり、
夜呑みに行ったりしているのだから、浚うチャンスは幾らでも有るわよ」。
彰浩、「午後2時30分に、直子さんが一人になった時が有るか?」。
部長、「逆に夜中の2時30分に、直子が一人でいた事は無いだろ!」。
春菜、「無いよ!無いと言うより、
このフロアー監視カメラが24時間回っているから、
私達が直子さんを残して出掛けても、防弾使用の監視カメラは銃で打っても、
壊れないほど丈夫に出来ていて、更にどこにカメラが設置してあるか、
解らない様になっているの、駐車場にもこのフロアーにも、設置して有るし、
すでに玄関に、『監視カメラ作動』のシールが貼って有るから、
他人が容易に侵入したら、
全てセキュリティー会社のビデオに、映像が納められる仕組みだから」。
部長、「それに喫茶店に行く時でも、夜呑みに行く時でも、
直子はタクシーを使うじゃろ!。
店の前で浚うとしても、タクシーの運ちゃんは、金を貰って直子が店に入る間の数秒、
メモを書いていたり、運ちゃんが貰ったお金を財布に収める間、
その場を立ち去らないだろ!、つまり浚えば店員か、運ちゃんが犯人を見ている事になる。
彰浩、「それだ!、だから直ぐに連れ去りたくても、手が出ないのさ!」。
部長、「OBを呼ぶのじゃ!、今からおとり作戦の会議を開くのじゃ!」。
彰浩、「部長、畏まりました」と、OB全員に携帯からメールを打つのであった。
この物語はフィクションであり、登場する人物、建物などは実際には存在しません。




