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第十三章、発覚

卸本町の蜃気楼、パターン2(過去からの訪問者)オリジナル

http://blogs.yahoo.co.jp/kome125/folder/1515515.html

次の日。



柿本クリエイトでは、彰浩が書類に目を通し、社長就任の手はずを整えていた。



その時やるせない良子は、その隣で俯いていた。



彰浩、「まだ悔やんでいるのかよ#!」。



洋子、「どちらを悔やんでいるんだい?」。



良子は情けない声で、「はるなぁ..」と、答えると、



ここに居た全員が、溜息をついた。



するとこのフロアーに、大輔が遣って来た。



彰浩は、「おう!大輔久しぶりだなぁ!」と、立ち上がり手を差し出した。



大輔も、「彰浩兄さん久しぶり!、元気そうだね」と、喜んで握手を交わした。



彰浩、「おめでとう!春菜と婚約出来たってな、これで一段落だ」。



大輔、「今日は、春実姉さんから言われて来た。



『新社長に挨拶して来い!』とさ」。



彰浩、「そうかヨロシクな!、社長と言っても大した事は無いんだ。



名義上だけで、今後も名前で呼んでくれ!」。



大輔、「了解!」。



彰浩、「大輔、今日は春菜と遊びに出かけないのか?。



許してやるから、春菜を連れて行け」。



良子は急にベソを掻き、



悔し紛れに、「大輔ぇ~!」と、ペン立てからボールペンを一本投げた。



大輔は投げられたボールペンを、キャッチした。



横に居た彰浩は、「情けないことするんじゃね~#!」と、良子の頭を小突いた。



彰浩、「大輔!、このお袋うるせ~から、金遣るから春菜と一緒に当分旅に出てろ!。



きっちり子供を作って来いよ!、そうすりゃ少しは諦めも付くだろうから..」。



すると今度はペン立ての中のペンを、激しく大輔に投げ始めた。



彰浩は良子の手を持って、「久美子さん呼ぶぞ#!」。



すると、とたんに大人しくなる良子だった。



それを見ていた圭子が、「あんたはも~#!、何時になったら大人になるのよ#?」。



洋子、「春菜の子供とは、以心伝心出来ない事を祈るよ!」。



春菜、「過去の方が大人だったよ!」。



彰浩は呆れて、「ヤレヤレ、婆になると幼少期に戻るとは、これいかにだな!」。



良子、「私はまだボケてない#!」。



彰浩、「そう言う事を口に出す様になると、ボケの始まりなんだよ#!」。



圭子と洋子は笑った。



するとここへ、杉浦夫婦がやって来て、香織が、「彰浩君、



社長就任おめでとう」と、頭を下げた。



彰浩は謙遜して、「イヤイヤ、そんな祝われる事でも無いので、



一応跡継ぎで名義上社長という事で、杉浦さんともこれから良きお付き合いを、



宜しくお願いします」と、彰浩も頭を下げた。



杉浦父、「一応良子さんにも、御挨拶に行かないとね!。



うちの息子が良子さんの、一応娘さんを、貰うという事でね!」。



良子、「一応ってなによ#!一応って#!」。



香織、「うるさいわね#!、産んだのは久美子さんでしょ#!、



育てたのも久美子さんよ#!」。



彰浩、「お袋はもう少し、世間一般での礼儀という物を、



取り戻さないと、これからも、世間に対するお袋の風当たりは、冷たいぞ#!」。



春菜、「私の言った事、何も聞けてないんだから#!」。



洋子、「若い頃は逆に、会社での礼儀はきちんとしていたよ!」。



部長、「社内ではそのトップクラスで、



節子と並んで若い子達の、指導者じゃったがのぉ」。



彰浩、「部長、何とかなりませんかねぇ?」と、頭をかいた。



部長、「あの寮以外、帰れなくすればよいぞ!、



もう御殿に入れなくするのじゃ!」。



良子、「 (TOT) 」。



そんな話をしていると、小幡と小野が急にフロアーに飛び込んで来た。



小幡、「オイ!、タイムドアーを開いた、疑わしい人物が解ったぞ!」。



小野、「春菜ちゃんの携帯の、卸本町の蜃気楼を撮影した動画から解った!」。



すると当時の電気屋の若かった店員も、飛び込んで来た。



店員、「春菜ちゃんの動画を録画した、メモリーチップを借りて、



ハイビジョン画像で拡大してみた所、あの当時の画像に、不審者が映っていたんだよ!」。


皆さん驚いて、「へ~~!!」。



洋子、「どう言うこった?」。



すると店員は、自分の携帯でメモリーチップに保存されている、



動画を再生して皆んなに見せた。



再生しながら、「ここだ!」と、言って一時停止ボタンを押した。



すると黄色い夏用の野球帽を反対に被り、



電柱の影で若き頃の、会社のOBを監視していた。



春菜、「こ..この人、地下倉庫で我々が、ゴーゴーダンスを踊っていた時、



丁度洋子さんが物置のドアの前に立ってしまって、



知らずにこの人、物置から出て来て、開けたそのドアが洋子さんの顔面に直撃したあの、



電気修理を終えた、若い電気屋修理のお兄さんだ!」。



店員は、「居ないんだよ、そんな店員は..過去に..」。



皆さん放心状態で、「へ..」。



春菜、「た..確か物置に設置されている、配電盤の点検が終了したとか..」。



店員、「我々はあの当時、電気製品の修理や設置はしていたが、



配電盤なんて修理する仕事は、していなかったんだよ!」。



小野、「するとこいつが、タイムドアーの製作者!」。



杉浦父、「そうか!たまたま、この現代から過去にやって来た時、



我々が倉庫に居たので言い訳で、配電盤の修理と言ったのか!」。



春菜は記憶のいとを辿った。



するとそのお兄さんが出てきた背後に、



もう一つの地下倉庫が見えていた事を思い出した。



物置の扉の範囲は狭く、お兄さんの脇の隙間から、



僅かながら見えていた事を思い出した。



春菜、「間違いない!、あの人がタイムドアーを作った製作者だ!」。



すると咄嗟に自分の携帯を出して、春実に連絡を入れ様としたら、



偶然タイミングが良く、春実がこのフロアーに入って来た。



春実はこの場の雰囲気に、「何やら何時もの事だが、ただならぬ事が起きたかのぉ?」。



春菜、「お..お姉ちゃん!、タイムドアーの製作者が解ったの!」。



春実、「おぉ~~!、これで若かりし母ぎみを、叱り付ける時がやって来たか!、



あっぱれじゃぁ~!、褒めて使わす、褒美もたんまりとするがなぁ!」。



彰浩、「しかしどうやって見つけるんだ?」。



圭子、「見つけなくても、常に我々を今でも、監視しているわよきっと!」。



洋子、「さ~て!、その本物の宇宙人を捕まえてだね!、



もう一発!怒りの鉄拳を、振り落としてやる#!」。



小幡、「あの当時かなり痛がっていたから、



鉄拳はもう落とさなくても、いいのではなのいか?」。



小野、「頭抱えて、しばらく顔を上げなかったけどなぁ」。



圭子、「あのよこしまギャルを、過去に帰さないといけないでしょ!」。



春実、「今日も店で、全力で踊って人気を上げているがのぉ!。



しかも駐車場でバンド付きで、お立ち台を設置して踊って、客寄せしておるが」。



彰浩、「オイ!その内、警察に連れて行かれるぞ!」。



春菜、「パンツ丸見えで踊るんだよ!」。



春実、「本人は気持ちよい様じゃが!」。



部長、「周りもイイ気持ちと!」。



小野、「高齢の女性にはウケが悪いと」。



小幡、「その内、通報されると」。



圭子、「結果的に素性を調べられて、大変な事態が発覚すると」。



良子、「あの女過去に帰せ#!」。



春菜、「お母さん、寂しくなるよ..」。



良子「え”...」。





この物語はフィクションであり、登場する人物、建物などは実際には存在しません。


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