第七章、私生活
卸本町の蜃気楼、パターン2(過去からの訪問者)オリジナル
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明くる日..。
春実の店Dear storeから、直子と春菜を乗せて、柿本クリエイトに向かう最中であった。
直子が急に春実の車の中で、「ジュース飲みたい」と、言った。
春菜は、「そこの角のコンビニ寄ろうか!」と、答えると、
春実はコンビニの駐車場に車を着けた。
店内に入る四人は、直子の後に着いて行った。
直子は店内を見回すと、「明るい何でも屋ね」と、溜息を付いた。
ドリンクコーナーの、冷蔵庫の透明のガラス扉越に、ジュースを選んでいたが。
直子、「色々有り過ぎて、どれを選んでいいか迷うのよ!」。
確かに43年前と比べると、ジュースの種類は相当増えていた。
すると扉を開けて昔から有る、
炭酸ドリンクを手にした直子、「やはりこれが 一番ジュースの中では、
刺激的ね!」と、答えてレジに向かった。
それを聞いた春実は、「昔のお姉様は、言う事も味が有るのぉ~」と、感心していた。
春菜、「そう言われると、定番のこのドリンクも、美味そうに感じるから不思議!」と、
春実と春菜は、顔を見合わせて笑った。
ドリンクをレジに置いて、店員がバーコードを読み取る機器に、
そのドリンクに記載してあった、バーコードを当てると、
ピッ と、 音を立てて、レジのモニターに、値段が現れた。
それを見た直子は、「これで値段が解るなら、
黒い線一個 態と剥がしたら、
値段安くなるかしら?」と、考えていた。
春実と春菜は何も言わずに、首を振った。
早速車に戻り、プシュっと蓋を捻ると直子は、「このポットボトルって奴、
何だか味気無いのよ、ビンじゃ無いし..」。
春菜、「直子さんペットボトルです!」と、間違いを指摘した。
直子、「最初それ聞いた時、犬の飲み物かと思って引いたわよ!。
何でこの時代の人は、ペットの飲み物飲むのかと。
気持ち悪いから私は、ポットボトルって呼んでるのよ!」。
春実、「わらわ寄り、自己解釈よの!ワ、ハ、ハ、ハ、ハ!」。
春菜、「解ってらっしゃる!」。
直子は一口飲むと、「わぁお~!、美味しいぃ~!、何だか味が違うわよ!」。
実は板チョコと同じで、パッケージは43年前とあまり変わっていないが、
レモンを入れたり糖分を抑えたりと、味を改良したので、昔のジュース寄り、
味はまろやかだった。
春菜、「そ..そうなのよ!、気が付いたのだけど、昔と今では同じ物でも、味が違うの!」。
春実、「そう言うものかのぉ~」と、頷いていた。
会社に戻ると、相変わらず暇そうな三人集が居た。
それを見た春実は、「春菜この者達も、大幅な変化が有った様じゃ!」。
直子は椅子に座り、「変わったのは外側だけで、中身は変わって無いわよ!」と、答えた。
洋子、「何が変わって無いって?」。
春実、「傲慢な欲望..」。
圭子、「益々酷くなったわよ!」。
良子、「旦那には逃げられるは、株買い占めて、会社のっとろうとするは、
取得失敗で借金抱えるは..」。
洋子は激怒して、「うるさ~い#!、うるさい#、うるさい#、うるさ~い#!」。
春菜、「まったく変わって無い、怒り方が..」と、呆れた。
(http://blogs.yahoo.co.jp/kome125/60922568.html)
良子、「そんなに怒るとまたあんた、ドアで顔ぶつけるわよ!」。
圭子、「それは覚えているわよ!、電気屋の兄さんにいきなり、物置のドア開けられて、
鼻血出した顔、今でも忘れないわよ、アハハハハハ!」。
春菜、「罰が当たるって、あの事ね!」。
春実、「それは見たかったでござる!、
この会社が叔母さんの借金、一部肩代わりしておるでの~!
そのくらいは、楽しませて欲しいものじゃ」。
圭子、「私の持ち株まで売って、あんたの借金に宛がったのだからね!、
文句は言えないわよ!。
ちなみに今の会社の稼ぎと、今までのあんたの儲けは、
ぜ~んぶ春菜のお陰だと言う事も、忘れては困るわよ!」。
洋子は、「わ..解っているわよ」と、自省した。
そして午後も3時を過ぎた頃、三人集と春菜は有楽街に足を運んだ。
大昔は映画館だった場所に佇んでいた。
洋子、「何だかここも、不景気に煽られてる有様だね」。
1980から90年代には賑わっていた、このビルも今では、周りの店舗に押され、
尚且つ不景気で、テナントが入りにくい状況で、今は影を潜めていた。
圭子、「昔、春菜が言っていた様に、何階建てのビルか忘れる程、
影が薄いビルになったわね..」。
(http://blogs.yahoo.co.jp/kome125/60923952.html)
この物語はフィクションであり、登場する人物、建物などは実際には存在しません。