46)猪が洛中駆け抜け死んだのさ
ちなみに、タイトルに入ってる言葉で、『洛中』というのは、まぁ、天子さんの近くのあたり、って意味、から転じて、行政区分、京都府京都市中京区の京都御所を中心とした、ほんとうの京都の中心あたりのことをいう。だから、山科区や、伏見区や、西京区や、北区などは、たぶんほんとうの意味での『洛中』ではないはず。
いや、まぁ、京都の地名の呼び名なんてどうでもいいんだけど、京都の人が、それをいまだに誇るのも、脈々と引き継がれてきたその小さな世界の歴史を大切にするのも、なんとなくだが、わかる気もするし。
あと、例えば、関東大会、とか、九州大会、とかの幾つかの都道府県をまとめてなにかを行うときの呼び名だが、関西では、基本、関西大会とは『いわない』からね。
これまた、カッコいい『近畿大会』。
古来、機内とは、天子さまの住まわれるところ(いわゆる洛中)の「内」を表す。その「近」く、を「近畿」と呼ぶ。
だから、「京都」周辺の地方のことを「近畿」と呼んでいたし、いまも呼び続けるのだろう?
あッ、どうでもいいウンチク長々と語ってしまったわ。
だから、なんなのよ!
ねぇ、あなた?
いや、ごめんなさい。
本文、行ってください。
ええ、それでは、本文、お読みくださいませ。
でわ、どうぞ。
丹波篠山出身でしたよね、
出会ったことは?
それは、山で見かけた事はありますけどね
触れたことはないですね。
小学生のころ
猪に対する注意事項とかがありました?
いやーあったかもしれないけど
ちょっと覚えてませんね。
では、猪に出会ったときの対策は?
「出会わないのが1番なんです」
深ッ!
どきっとするやんその言葉。
ハハーン。
落としどころわかったで、
もうそこそこ付き合い長いからなあ。
イノシシに出会わない話。
そのためには音を出すこと。
鈴をつけてちゃりんちゃりんとならしたりとか、
可愛いね。
ただ12月から1月にかけては
山にドングリなどの餌が少なくなるので
人里に出てきて
ゴミ捨て場の生ゴミ漁ったり
田畑の野菜のヘタなど放置されてるのを
狙うのもいますわ、
って、
ちょっと、身につまされますわ。
瓜坊くんとか可愛いので
エサをあげたくなったりするかもしれませんけど
これは絶対にやめてください。
子供の頃に可愛がられた猪は
人間に近づくとエサがもらえると思って
大人になっても人間に近づいてくるんです。
一度優しくされたら
すり寄ってしまう誰かみたいでしょ?
それに子供イノシシのそばには
必ず親猪がいますから危険ですよ。
そういう商売も、ありますよね?
もし目があっても
襲ってくる様子がなければ
ゆっくり後ずさりをしてみましょう
急に走り出したり
うしろむいて、駆け出したりすると、
追っかけてくる可能性があります。
まるで、誰かさんみたい、これも。
なんか猪って私みたい
(いうしか、ないわよね?)
でも、
そんなに嫌わないでよね?
会うのが嫌だからって、
ちゃりんちゃりん鈴を鳴らしたりしないでね?
考えてしまう、
猪が、
平安神宮から二条城まで道のり
どんな思いで駆け抜けたのか?
街中を駆け抜けた猪は
二条城の堀に飛び込んで
溺死してしまいましたとさ。
少しは泳げるので逃げてる時に
川に飛び込んでもダメなんだけどね、
どこまでもどこまでも追いかけてくるのが猪さ。
でも、堀は、どんなに足掻いても
上がれるところが無いもんね。
そこを上ろうとした猪のように、
たとえ嫌われても
あなたの心に私を刻みたいと
今も私は思っていますよ。
たとえ結果が、陰惨な溺死体でもね。
あの頃、
夜道ヘッドライトに照らされて、
姿が映ったりしてました。
今思い出しました、
カーブミラーに映った猪、あれは
あなたの心に映った、ほんとうに
本当の私の姿?
お読みくださり、誠にありがとうございます。
またお会いできる日を楽しみにしています。
でわ。




