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24色のくれよん(桃色補正もほどほどに)

およそ一年、間が空いたけど、ちょっとは興味はあったんだ。置きっぱなしに、なってるのは、なんとかしなくちゃ、って。

とりあえず、今日は、こんなところで。

口と口が

ふれあった初恋のレモンの香り

そんなまぼろしがたしかにあって

そして

その人との

春は名のみの寒かったころの

最後のお別れも

桜舞い散る風の中での

綺麗な想い出としてぼんやり

浮かぶんだ


べつにそんなこと

せつなくて悲しい記憶だから

桃色補正をおこなってるわけじゃない

とは思うんだけど

なんだか


ほんとうにあったことなのか

わからなくなるんだ

彼は死んじゃってもう何年も経つし

うすれてゆく、うすれてゆくんだ

あの笑顔は

写真や動画じゃ、残せないんだ


まるで桃色のまぼろしの霧のなか

すべてが美しい過去の話に

なっているのかもしれない


この目であの初恋をもう一度

みることが叶うなら

それでもう

そこに穢れがあれば穢れも

すべてを受け入れて

泥に堕ちてもかまわない

ほんとうの彼を知りたいだけなんだ

そしてもしその夢が叶って

それを

描きなおすことができるのなら

こんどは桃色のまぼろしではなく



むかしよく使ってた

24色のくれよんで


彼の笑顔を描きたい






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