第弐話 起きたら・・・
前回のあらすじ
目覚めたところで出会ったゴブリン達についていくと、様々なことがわかった。
中には帝国という不穏な空気の国もあるようだ。
そんな中俺(名前はまだ無い)は魔王が倒されると消滅してしまうと気づく。
しかもなんとその魔王が弱すぎるのだ!
あれこれ考えながら、眠りについた。
ふうー、いい朝だ。気分は最悪だけど…
俺がこんなにも気分が悪い理由は他でもない、魔王がもし倒されでもしたら消滅してしまう可能性があるからだった。
んーどうしよう
コンコン
誰か来たようだ。
「気分はどう?」
出てきたのは村長であるゴブンソだった。
昨日無理を承知で頼んだところ寝床を頼んだところ快く与えてくれた心優しきゴブリンだ。
「ええ、大丈夫です。」
「そうかそれならいいが、慣れぬ土地で体調を崩さぬようにしろよ。」
「はいありがとうございます。」
おれはひとりの”Too ウィーク”プレイヤーとして魔物ではなく人間として魔物を倒していたが、こうして魔物のことも知るとなにか複雑な気持ちになる。
ひとまず俺は現在の俺の状態などを確認した。
(ステータスオープン)
種族:ゴブリン、名前:無し、年齢:0、レベル:1、体力10、攻撃力1、防御力0、素早さ15、スタミナ10、合計ステータス36、スキル先見予知
えっ貧弱すぎやしない。
スキルはなんか強そうだけど、えーと何々0.5秒先の未来を知れる。
尚発動に0.5秒必要。
ん?これは発動時間と先を見れる時間が同じだから、先を見れないのと同じ。
なんというゴミスキルだ。
ひとまずステータスを上げないと何も始まらないからレベルを上げに森に行きたい。
「おいあんちゃん、働かざる者食うべからずだ。森へ狩りに行くぞ。」
「はい!」
なんと丁度の良いタイミング。
というわけで、森に行くことになった。
狩人の一人、ヴァンたちと一緒に森を散策していると、一匹のうさぎ?に、であった。なんか鋭い角がついているけど・・・
「あいつはホーンラビットだ。ここらへんにいる一般的な魔物だ。」
大丈夫なのかと思っているとそいつが近づいてきて、なんか構えたと思ったらその次の瞬間、飛びついてきた。
「危ないっ!」
そう叫んだときにはヴァンがホーンラビットの首を切り飛ばしていた。 つえー
「まあざっとこんな感じです。慣れれば簡単ですよ。」
「いや、無理です。」
「いけますよ。」
その気持ちは非常にありがたいのだが、いかんせん難しそうだ。
ひとまず、序盤も序盤スライムと戦ってみることにした。
種族:スライム、年齢:0、レベル:1、体力:15、攻撃力:10、防御力:10、素早さ:10
俺よりツヨくね
いや、唯一素早さだけは勝っている。それでも不安しかない。
ひとまずそこら辺で拾った棒きれで攻撃してみよう。 えいっ
効いている感じがしない
それより相手がこっちに気づいた。
ヤバイヤバイ
その後、なんとか攻撃を避けながら倒すことができた。
ぜーぜー
スライム一匹でこれかよ。
でもなんとか1レベル上がった。
全体的に少しステータスは上がった。
「できるじゃねえか。」
そうヴァンは言ってくれるけど片手間に倒す姿からは俺には慰めにしか聞こえなかった。
ひとまずその日はかえって休むことにした。
魔王が倒されるどうこうではなく、明日まで生きられるかどうかが心配になってきた今日このごろだったのであった。




