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希望の光4

「まず…コードは絶対に刺さなければなりませんか?」

政直は念を押した。

これが譲歩できれば、政直にとってはかなり事が運び易そうに思えた。


「逆に先生にお聞きしたいんだが、使用言語すら判明していない相手と翻訳機抜きで会話出来るという発想がどこから来るのか是非とも御教授頂きたい」

有働の正論に、今度は政直が押し黙った。


「……一つ、提案があります。その子の拘束を解いて下さい」

政直の懇願を、有働はよく理解しないまま受け入れた。メッセンジャーは物理的には見た目を全く裏切らない、小さな子供と同じ軟弱な生き物だ。人間に害を与える手段は、声の他に何一つ持たない。

拘束は逃がさないためのものであって、どうやら懐いているらしい政直のいる前では意味をなさない。


有働がメッセンジャーの拘束を解くと、すぐさま政直の胸元に飛び込んだ。懐かれている、というレベルの話ではなさそうだ。


「よしよし。ごめんな、ちょっとだけ痛くするぞ」

政直がメッセンジャーを抱きかかえ、頭を撫でると

キュッ

という小動物に似た声をあげた。


(つくづく妙な子だ)

政直は面食らいつつも、子供が出来たらこういう気分になるものかと思った。早くナオミと結婚しようと勝手に決意を改めた。


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