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メッセンジャー4

拘束されていただけではなく、頭にプラグを刺されていた。頭蓋に穴を空けられていた。ずっと目を開けたまま小刻みに震え続けているのは苦痛のせいだろう。プラグからは長いケーブルが延びていて、そばにある用途不明な巨大コンピューターに繋がれていた。

あまりの残虐さに、政直は戦慄した。政府が残酷なことをするのに、相応の耐性はついていたつもりだった。人の命を消耗品としか考えない輩であることはわかっていたつもりだった。だが、人を意図を以て傷付けるような組織だとは思っていなかった。

そばにいる科学者風の男性に、チラッと目を配らせた。どうやら完全に寝入っているらしい。この男は少女の見張りを頼まれたのだろうか。少女の有り様をどう思っているのか知る由もないが、刺さったプラグを放置したまま眠っていられることから大凡の察しはつく。


オレが助けるしかない


この子供が何のためにここに監禁され拷問を受けているのか、理由など見当もつかない。だが人間として、何をすべきなのかは理解できているつもりだった。

きっと、政府に今までと比べものにならない警戒心を抱かせるだろう。だが、そんなことは関係なかった。元々、政直に政府に対する忠誠の心はない。人々へを脅かす花への義憤が彼を駆り立てたのだった。

政府が人々を救うのに役立たないとなれば、それどころか率先して罪のない子供を傷付けるというならば、もはや国に仕える意味などない。敵の敵が、常に味方だとは限らないのだ。



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