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第四話「鬼モツ」

深夜3時の交差点に黒いクラウンが一台、ひっそりと止まっていた。

「こんな時間にどこに行くのですか?」

「技術開発部のところだ。」

なんだ、その訝しそうな顔は?

「……」

「技術開発部は人間界にはない…のでは?」

ああ、そういうことか。

部下はまだ来たことがなかったな。

特殊技術開発部。通称「鬼モツ」のところに。

まあ、やつらは活動時間がずれているからな。

こちらが予定を合わせない限り、合うこともない。

それにこんな時間に働かせると、我が怒られるからな。

…労基(地獄)に

我々は地獄の存在でも、ここは人間界

労働基準を含めた人間のルール、それにはしっかり従わなければ

人間とうまくやっていくためにも。

人間界ではこういうとき

郷に入っては郷に従えと言葉にするのだろ。

人間たちは自らが積み上げた歴史を言葉にして、

先人たちが今人に教訓として伝える。

自分の失敗を他者に伝え、残すというのはまったく素晴らしい考えだ。

我の上司にもいってもらいたいくらい

……人間の教えを受けるほど、

我は無知ではない。


人間の言葉など我にとっては

…些細末節としか、いいようがない。

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