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異世界転生したらメカ少女になっていた!! ~アーマード・コンフリクト~  作者: 藤谷 葵


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第54話:情報共有

 敵を殲滅した。カブトムシ型ロボットやクワガタムシ型ロボットがいなくてよかった。爆撃してくるトンボ型ロボットが来るとは思っていなかったので焦ったけど、二人が帰ってきてくれたから助かった。


「あれ? そういえば綾乃ちゃん、梓ちゃんはどこ?」


 その言葉に反応して梓ちゃんの身体が透明から実体化しつついう。


「ここです……みなさん、逃げ出しちゃってごめんなさい! ぼ、僕、色々なことが起こってつい……」


 そんな梓ちゃんの言葉を遮る。


「「「おかえり!」」」

「無事でよかったよ~」


 その言葉を聞いてほっとしたのか、泣きそうな顔をしている。どうせなら泣いてスッキリして欲しい気もするけど、不便なことにこの身体では泣くということができない。


「そういえば梓さん、姿が消えてましたね? それってひょっとして……」


 そこまで言うと梓ちゃんが頷き答える。


「は、はい。僕のスキル『空気になりたい』の効果みたいです」


 そこへ綾乃ちゃんが補足する。


「梓さんのスキルはどうやらステルスを発動できるみたいですわよ」

「ステルス? それって敵に補足されないんか?」

「えっと、私の異世界知識ですと、スキルではありませんが光学迷彩装備というのがありまして、それが装備できるとしばらくの間ですが、敵に補足されなくなります」


 恭子ちゃんが不思議そうな顔をして質問をする。


「あのさ? 敵って確か熱源で感知してるから、姿が消えても気づかれるんじゃね~の?」

「いえ、少なくとも光学迷彩で姿を消した場合は、熱源も消えることになっているので感知はできません。梓さんのスキルも同じ能力だと思います。ただし、姿を消している時間が光学迷彩装備よりも長いかもしくは時間制限がないという可能性があります」

「なんで?」

「スキルは特別な物。それが装備によって同じことができるのならば、スキルの意味がないですから」


 それを聞いた全員がうんうんと頷く。


「それじゃあ今後の作戦のために、みんなの装備状況を共有しましょう」

「「「おお~!」」」


 梓ちゃんが戻ってきてくれたおかげで、士気も戻った。

 あたしは嬉しさのあまりに率先して情報を開示する。


「壊れた片手剣はまた作り直したから大丈夫。でも敵にまた折られるから使えないかな~。でもマジックソードは部品が全部揃ったよ。それとジェネレーターYタイプとアクチュエーターYタイプも製造できるから、あたしは結構パワーアップしたかな? ドロップした設計図は、軽装用強化アーマーで部品はまだ揃ってない。そんな感じ」

「うちは軽装用強化アーマーとバックパックが完成した。確かバックパックでジャンプとかが強化されるんだったやっけ?」

「そうですね。バックパックでジャンプすれば、敵兵ロボットは無視して、砲台に接近できるかもしれませんね。ただ、砲台もマジックソードが今の状態では通じないくらい硬いかもしれませんが……」

「そうやな。それと設計図は何も出てない。クローはカブトムシ型ロボットには利かなかった。花鈴みたいに折られはしなかったけど、せめてマジックウエポン系が欲しかったな~」


 確かにマジックウエポン装備と上位ジェネレーターで出力を上げたい所である。


「では次はわたくしが。やっと下着が完成しましたわ!」


 満足げに報告する綾乃ちゃん。それに対する全員の反応はというと……。


「「「は?」」」

「今更か? それで設計図は何が出たんや?」

「設計図は出ていませんわ」

「下着で満足げに報告すんな!」


 恭子ちゃんがツッコミを入れた。

 まあ綾乃ちゃんと梓ちゃんは今回の戦闘に途中参加という感じだから、設計図などのドロップアイテムが少ないのかもしれない。そんなことを考えていると、綾乃ちゃんは慌てて補足する。


「で、でもドロップアイテムでアサルトライフル用徹甲弾というものは出ましたわ」

「徹甲弾? それって装甲を貫通させるやつか?」


 綾乃ちゃんが下着でドヤ顔していたせいか、恭子ちゃんは訝しげに聞く。その回答を代わりに真夕ちゃんが答える。


「そうですね。徹甲弾ならカブトムシ型やクワガタムシ型の装甲も、貫通できるかもしれませんね」


 そこへ綾乃ちゃんが補足説明する。


「で、でもまだ一マガジン分しかないですわよ?」

「……もっと集めたい所ですね。梓さんの装備状況はどうですか?」

「えっと、軽装用強化アーマーが完成しました。設計図はなしで、綾乃さんと同じくスナイパーライフル用ですが、徹甲弾をドロップしました。私も一マガジン分です」

「次はあたいだな。あたいは重装用強化アーマーの設計図がドロップした。それと既に完成しているサブアームをつける所が見当たらないんだが?」

「あ~、背中に装備するバックパックか、アーマーを改良しないとダメですね」

「改良ではめれるのか? 先に言えよ!」

「失念してました。すみません」


 そう言われると恭子ちゃんは重装アーマーを改良しようと思い、ステータスウィンドウを覗いたようだ。


「おい、改良しようとしたら部品が足らないって出たんだが……」

「じゃあ説明していてもできていませんでしたね。仕方がないので頑張って集めて下さい」

「ぐぬぬ……」

「じゃあ最後に私が。設計図はアサルトライフルと下着の二つですね。あとはこれといってありません。まあ報告の必要はないと思いますが、下着は完成しました」

「えっとじゃあ、後必要な装備って何?」

「マジックウエポン系がない人はマジックウエポンですね。梓さんに関しては、後方支援ですし徹甲弾があるから大丈夫とは思います。徹甲弾は弾倉数が問題ですね」

「あとはジェネレーターの上位やな」

「そうですね」


 情報の共有が終わり、後は敵を待つのみ。雑談になった。

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