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異世界転生したらメカ少女になっていた!! ~アーマード・コンフリクト~  作者: 藤谷 葵


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第39話:朝市

「あれは……朝市か?」


 恭子ちゃんが疑問形で答える。う~ん? あたしにはまだ人がごちゃごちゃいるようにしか見えないな? 恭子ちゃんは視力が高いのかな? それで砲撃が上手いというのは納得いく気もする。いや砲撃は視力だけでなくテクニックも必要か。などと考えているうちにその場所にが見えてきた。本当に市をやっていた。


「うわ~、戦闘音が聞こえているのに、非難しないでよく朝市を開けるね?」


 その疑問に梓ちゃんが答える。


「こ、怖いと思ってもずっと家に引き籠っていても生活はできませんからね。多分決まった時間に市を開いているのでしょう」

「そっか~、そうだよね。ご飯を買って食べたりしないとだしね。ご飯を買うために何かを売る人もいるだろうしね」


 あたしがうんうんと頷いていると辺りのお店をきょろきょろと見ていた綾乃ちゃんが考えつつ呟く。


「食べ物はわたくしたちがいた世界と同じものを売っているみたいですわね? 料理次第では元の世界と同じものが作れそうですわね。いや、でもわたくしたちはレーションを使えば手軽に美味しい元の世界の物が食べられる」


 何をどうしたいのか分からないことを呟いている。もしかしてお嬢様はコース料理をご所望なのかな? そんな料理上手なシェフはいないと思うよ? あたしなら出来上がりを待つ間にレーションを食べるほうがいい。

 歩いて散策していると、朝市から少し離れたところにドスンと着地音が聞こえた。その方向を見るとバッタ型ロボットが鉄くずの壁を乗り越えて来てしまっている。

 人々が急に逃げ惑う。


「あのバッタを倒さないと!」


 そい言いあたしはなんとなくポーズをとる。


「変身!」


 あたしの町娘風の服は一瞬でアイテムボックスにしまわれ、代わりにアーマーを着込んだ。他の三人も変身している。なんとなく魔法少女にでもなった気分だ。まあメカ少女だけど……。


「いきますわよ! 街中だから銃器の類は使わないで、接近戦用の武器だけで!」


 綾乃ちゃんに言われて左腕に構えていたグレネードランチャーを下ろす。うっかりと街中で派手に戦闘をするところだった。

 綾乃ちゃんと恭子ちゃんが光る剣を構えた。あたしに関してはガチガチ物理の片手剣で、梓ちゃんにおいては素手である。


「あたいらに任せとけ!」


 そう言うと綾乃ちゃんと恭子ちゃんが敵に向かって行った。二人は同時にマジックソードでバッタの後ろ足を斬り落とす。これ以上ジャンプさせて戦域を広げないようにだろう。

 あたしはマジックソードを羨まし気に眺める。任せておけと言われて任せたけど、実際にあたしと梓ちゃんの出番はなさそうな強さである。そもそも恭子ちゃんはいつから接近戦をできるようになったんだい? マジックソードを使うにはジェネレーターの出力が足らないはずだった気がするが……。あ! 砲撃をしない分、マジックソードにエネルギーを回せるのかな? などと考えているうちにバッタを倒した。

 売り物などがあるから物陰で隠れてみていた一般市民から歓声が上がった。


「やっ! ど~もど~も」


 照れつつ頭を掻くが、綾乃ちゃんから突っ込みが入る。


「倒したのはわたくしたちですわよ」

「あたしたち、友達なんだから同類だよ?」


 自分で言いつつ疑問形になる。この日本語合ってる?

 そんな下らないことを考えていたら、綾乃ちゃんが呆れつつ口にする。


「そんなことはどうでもいいですわ。それよりこのままわたくしと恭子さんは戦闘に加わって、そのまま交代しますわ」

「まあそうだな。時間的にもう交代の時間になるしこのまま戦闘に加わるか。じゃあ、二人はそのまま非番を楽しんでな。あたいがいれば今度はバッタすら街中にいれさせね~よ」


 二人は鉄くずの壁の方へと向かって行った。視線で見送るとそのまま鉄くずの壁をジャンプして飛び越えた。

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