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ミリオタ雑記あれこれ  作者: きらと
その他
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資料集めをしよう!

1.はじめに

 小説を書くにしても、論文を書くにしても資料集めは最初にやる事で、次にテキスト批評が行われる。書いている内容が正しいかは複数の資料を照らし会わす事から始まる。

 例題としてRooikatに関する記事のテキスト批評をしてみたい。


2.書かれている事を鵜呑みにしない

 1)Wikipedia

 Wikipediaは検索の上位候補に上がる。Wikipediaは誤った情報が記載されてる事もあるが参考程度にはなる。例えば南アフリカ国防軍の項目に赤道ギニアなんて書いてるが、位置を考えてほしい。サイモン・マンの事件で南アフリカの軍歴のある傭兵が参加していた為に混同していると考えられる。ソースの少ない記事は要検証と言える。

 日本語版Wikipediaの表記によるとRooikatは「アンゴラ侵攻やSWAPO掃討作戦に従事した」とある。南アフリカの立場から言えばMPLAを認めておらずUNITAを正当な政権として支援した戦いで「侵攻」ではないが、突っ込む所はそこではない。Rooikatがアンゴラの戦いに参加していると言う部分。当時の対機甲戦闘はSADFのMBTオリファントの他にラテルやエランド装甲車が支えていた。少数が配備されたG6ですら記録に残っている実情から考えて、Rooikatの記録が見当たらないのはおかしい。

 だがRooikatが居なかったとは否定できない。もしアンゴラ内戦にRooikatが存在したなら試作車とも考えられる。

 ここで英語版Wikipediaに目を向けてみる。

 Produced(生産開始)は1989年となっていた。

 89年と言う所で、日本語版Wikipediaの記述に再び疑問を感じた。

 その時期にSADFはアンゴラに展開していない。どう言うことか?


 2)その他のサイト

 他の情報に目を向けてみた。

 検索候補にニコニコ大百科が上がっていた。

 ニコニコ動画とは違いユーザー登録しなくても閲覧できるのがありがたい。

 こちらの記述によると1989年に最初の量産型が完成してるとある。

 76㎜砲搭載のRooikat 76と考えられる。


 Wepons Free!によると1989年に76㎜砲型が240輛生産され、90年に部隊配備されたとある。こちらの方がすんなり納得できた。


 3)書籍をあさる

 一番早いのがネットで次が図書館や書店で参考文献を探す事になる。マイナーなジャンルだと国内では取り扱っていない事も多く、海外からの取り寄せになる場合も多い。さあ、そうなるといつ届くか、値段は幾らだ、支払い方法はとなるが、それは買う店で調べれば良い。

 届いた本に書かれている内容が正しいかどうかも比較しなければわからない。

 例えば1992年に発行された「兵器とベトナム戦争」はベトナム寄りな作者に書かれており、1996年に発行された「ベトナム戦争/兵器ハンドブック」はアメリカ側資料を元に書かれている。同じ朝日ソノラマの文庫版新戦史シリーズだが、内容に隔たりがありすぎた。

 2015年12月現在で入手可能な公刊戦史を元に読み比べると、前者はジャンクション・シティ作戦におけるCゾーンを「おうむのくちばし」「釣針地区」と呼ばれていると書いているが、オウムのくちばし(Parrot’s Beak)、釣り針(Fishhook)は、カンボジア領内であり、ジャンクション・シティ作戦の範囲としてのCゾーンではない。さらにはシーダーフォールズ、ジャンクション・シティ作戦ではほとんど戦果が無いような書き方をして居る。

 一方、4年後に発行された後者はカンボジア侵攻を扱っており、さすがに混同をしておらず「Cゾーンは通称「犬の頭」「釣り針」と言った辺境地区に面し」と書いている。面しているだけだ。

 この二冊を比較しただけでも記述内容に隔たりがある。一冊だけを信じずに、色々な本を読む事が望ましい。


3.で、どう言うことなんだ

 今回はSADFでRooikatがアンゴラ内戦に運用されたと言う否定材料を探してみた。その人にとって真実とは、信じたい情報を信じれば良いが、可能であれば公式な情報を元にした資料を見つけ出す事が望ましい。

 小説を書く場合は考証が甘いと有識者に指摘をいただくことになる。これはコミュニケーションと言う意味では問題ない。注意点を上げれば、作品の指摘を作者はクレーマー扱いしてはならない。自分の知識不足こそ反省すべき点である。

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