12.散策
王様との謁見が終わり、カリファと街へ出向く。
カリファは有名人なのでまずいのではと思ったが、
「大丈夫ですよ!この眼鏡がありますから!!」
聞いたところによるとその眼鏡は認識を阻害してくれて、一般人として街の人は扱ってくれるらしい。便利な物があるんだな……。
「どこに行きますか?」
王城の裏口から出て歩きながら聞いてくる。
そうだな……
「とりあえず街の市場にいってみたいな。」
「そうですか!じゃあ案内しますよ!」
「よろしく頼むわ。」
そしてカリファプレゼンツの市場周りが始まった。
市場には屋台のようなお店が大通りを挟むようにずっと続いている。カリファによると、その裏にも何列かあるらしい。パンの出店から始まり肉串や海鮮料理の出店に出たあと、骨董品やアイテムショップにも行った。骨董品やアイテムショップは元の世界では2次元でしか見ることのなかったポーションや様々な武器が山のように溢れかえっていた。
大通りを歩いていると、ごつい男達が出入りしているオシャレな建物があった。あれはもしや……?
「なあ、カリファ。あれってなんだ?」
「あの二階建ての屋根が三角のやつですか?」
「ここら辺の建物大体二階建てだけどそう。」
「あれは冒険者ギルドですね!」
やっぱりそうだった!ゲームで出てくる物をそのまま取り出したみたいに俺のイメージ通りだった。
「行きたいのですか?」
「え……?い、いや?」
「バレバレですよ、ルイさん!」
俺そんなわかりやすいかな……。
「分かりやすいですよ?急に目がキラキラしたと思ったら、聞いた瞬間に目が泳ぎ始めていたので。」
「ナチュラルに俺の心と会話しないでくれない!?」
「ふふ…、だから分かりやすいと言ってるではないですか。」
「…………。」
これに反応したら負けだと思うので、スルーすることにした。
「すいませんルイさん。話を戻すのですが、ルイさんは勇者なので国が提示した人達と冒険しないといけないので冒険者ギルドにいって好きにメンバーを決めるといったことはできないんですよ。」
「じゃあ俺冒険者ギルドなにかやらかす前に出禁ってこと!?」
「なにかやらかす予定があるように聞こえますがまあいいです。ルイさんはその国が提示した人と冒険するなら特にこれといったルールはありませんよ。」
「じゃあ、パーティー組めたら自由にしていいってことか?」
「そういうことになりますね。」
ゲーム好きなら誰もが憧れる最初にギルドに登録してたらヤンチャな先輩冒険者に絡まれるとかレイドバトルのようなイベントがなくならないで良かった。
「大体見て回ったのでそろそろ王城に戻りますか?」
「そうだな…。ゲームに出てくる有名な建物は周ったし戻るか。」
「ゲームってなんですか?」
「あ、いや。気にしなくていいよ。」
といった雑談をしながら王城に戻った。




