22話
「たまには外で食事もいいわね」
「んーっこのハンバーガー?でしたっけ?とっても美味しいです。フライドポテトとよく合います」
「でしょ~ この組合せは最高なのよ!今度、お店を出すからみんなでいこっ!」
今日は学園の中庭で試作品のハンバーガーをオゼットとローズに食べて貰っている。どうやら好評のようだ。
「こ、こんにちは。先輩方」
「あっ!エド君。今暇?良かったら一緒にご飯食べない?」
「ぼ、ぼくなんかが一緒に食べていいんですか?是非、ご一緒させてください!」
エドワードは嬉しそう寄ってきた。
「「「かわいい~っ」」」
『ああ、なんて癒されるんだろう…』
「さっ、これ食べて!ハンバーガーって言うの」
「ありがとうございます。(ハムハム)おいしい~これ、スカーレット先輩が作ったのですか?」
「マリーでいいわよ。そう、まだ試作品だけどね」
「マリー先輩、とっても美味しいです」
『ま、眩しい。何あの笑顔!穢れた私には直視出来ないわ~ああっ、エド君をおかずにポテトが進むわ~』
「ちょっとマリー!そんなに口にフライドポテトいれたらむせるわよ」
「やぁ、美味しそうな物を食べているね」
突然背後からアンソニーの声が聞こえた。リスの様な口のまま振り向くとアルフリードと目が合ってしまった。
「ブブッーー!ゲホッゲホッゲホ」
「きったないわね!だから、言ったじゃない。はい、お水。よかったらアンソニーも食べる?こんな量わたくし達だけじゃ食べきれないもの。マリーいいわよね?」
マリーは無言で頷く。
「では、頂こうか。アルフリードもほらっ」
アンソニーはハンバーガーをアルフリードに手渡す。
「私は…」
「いいから食べなさい。せっかくマリー嬢が作ってくれたんだ」
「はい… んっ、旨い!」
「では、私も… これは美味しいね」
「あ、ありがとうございます」
『実は指示を出しただけで、後はみんなやって貰ったなんて言えなくなっちゃった!に、しても大きな口でバクバク食べるリード様素敵~ 私の事も食べて欲しい』
「おやっ、ローズ嬢 口にソースが付いているよ。私がとってあげよう」
「いえ、自分で出来ます!あれ?ここかな?」
「ふふっ、ここだよ。ほらっ取れた」
「あ、ありがとうございます…」
『あらあら?ローズ顔真っ赤~』
「チッ」
「えっ?」
『今、エド君から舌打ちが聞こえた?まさか気のせいだよね?』
「ぼく、もう戻りますね。ご馳走さまでした。失礼します」
エドワードの去り行く背中をじっと見つめるアンソニー、エドワードが完全に居なくなったのを確認する。
「彼は?」
「エド君?1年生のメイルーク・エドワード君です」
「ふ~ん。そう…」
アンソニーは深刻そうな顔をしている。『まさか、エド君の気持ちがバレたんじゃ…』ドキマキするマリーであった。
◆◆◆
「ローズ先輩こんにちは」
「あらっ、エドワード君こんにちは」
「今日は1人ですか?」
「ええっ、先生に呼ばれてたの」
「そうですか。ねぇ、ローズ先輩。先輩は好きな人いるんですか?」
「す、好きな人!?突然なに!居ないけど…」
「ふ~ん。じゃあぼくが先輩狙ってもいいんですよね」
「狙う?」
「ははっ!い~ね!じゃあまたね。ローズ… 先輩」
『あれ?エドワード君ってこんな感じだったけ?』
エドワードの去った後を見詰め、首を傾げるローズであった。
◆◆◆
「ねぇ、例の件調べてくれた?」
「はいっ!ちょうど今、部下から報告がはいりました」
「で、どうだった?」
「やはり、アンソニー様が仰ってた通り、数名被害者がいるようです」
「やはりな…」
「引き続き調べてくれる?」
「はいっ」
『メイルーク・エドワード… お前には絶対に渡さない』
◆◆◆
「思い出した!あわわわっ…」
ベットから飛び起きたマリーは1人部屋でアタフタする。『メイルーク・エドワード…どっかで聞いたことある名前だと思ってたら、お邪魔エドじゃないか!ヒロインのローズにちょっかい出して最後はアンソニーにやられちゃうのよね…実は二重人格で女誑し、巨乳好きなのよ、あいつ…くそっ、やられた…』
「んっ?やられる?そっか!最後はアンソニーにやられるんだ!しかも、これを乗り越えるとローズに少しずつ恋心が芽生えて… ぐふふっ高みの見物といきましょうか…あっ!でも… 」
『そういえば、オゼットの取り巻きと手を組んで…ってストーリーだったはず…』
「よぉーし!何かあったら全力でローズを守るぞ!」
朝からガッツポーツで叫ぶマリーであった。




