テントにて
遅くなってすみません。
「アハ。こんなとこにもいたの~。いただきます。」
「かなりの数を見つけましたね。」
結衣と獣人達は革命軍のアジトや隠れ家などを探していた。
「結構大変ね~。全員喰べるの。ちまちましてるし。まあ、み~んないい声あげて鳴いてくれるのがすごくいい。洞窟に反響してるのも本当に さ・い・こ・う。ハ~。クラクラしちゃう。」
「また一つ見つけたようです。」
「アハ。まかせて。」
洞窟に向かう。
「なにこれ~。みんな死んでる。かなり経ってるわね。しかも怨念が溜まってたのかしら。奥の人族アンデット化してるわ~。」
横たわっていた死体が動き出し結衣を襲い掛かる。
それを結衣は蹴り飛ばした。
服から一枚の紙が落ちる。
「これ地図じゃない。ラッキー!これで居場所把握できたわ。」
奥から十数体のアンデットが迫る。
「こういうのは専門外よ~。だってつまらないもの。でも、仕方がないわね。」
結衣は両手にだした炎で死体を燃やす。
「アハ。地図を頼りに出発!」
その日の夜 テント
「アハ。白狼、そっちはどう?順調?」
「はい、結衣さん。地図のおかげでかなり楽です。」
「私もよ~。早く気づけば良かったわ~。」
「では今度は二手にわかれて行いましょう。」
「そうね~。でもあなたはここにいなさい。」
「どうしてですか?」
「見ればわかる。相当無茶したんでしょ。これ以上は危険よ~。」
「そうよ!結衣さんも良い事言った。あとは部下に任せなさいよ。」
エリアが横から口を挿む。
「うん。わかったよ。そうする。」
「アハ。大人しく休んでなさい。いざとなったら結衣がなんとかするから~。」
「すみません。お願いします。」
俺は不安ながらも食事を終えて眠りについた。
「アハ。ワンコ達行け~!」
「はい。」
獣人達は勢いよく飛び出していった。
「さ~て、私も行きますか~。」
結衣は闇に消えていった。




