建国
「アンデットキングですか。凄いですね。」
「ん。」
俺は結衣の後ろに隠れていた。
「死体これでほとんど全て集まりました。」
「はあ~い。幽斗準備できたわ~。」
「フン。」
死体の山の前までゆっくりと歩み寄る。
「汝らに命ず。我の眷属となりて、魔王様の槍となり又盾となりその身朽ちるまで・・・」
何か詠唱が始まった。その詠唱と同時にポーズを決めている。
「詠唱っていりませんよね。」
「いらないわよ~。あの人あれがカッコイイって思ってるらしいの~。痛々しいわ~。」
俺たちの冷ややかな視線を横目に詠唱を叫んでいる。
「フフッ。動け、襲え、出でよ クリエイトアンデット!」
杖を高らかと挙げ魔法が発動する。
死体に雷のような閃光がおち死体が動き始める。
「フフ。我が力が恐ろしい。ハハハッ。」
手を顔に当て高笑いしている。
「・・・優秀ではあるのよ~。後方火力も軍の中では一番だし。あれさえ・・・ね~。」
「フッ。自分の力が恐ろしい。」
「結衣さん。気持ちよくわかります。」
「結衣とそこのお前。また困ったことがあれば呼べ。帰る。」
幽斗はアンデットたちと帰っていった。
「私たちも一旦魔王城に行くわよ~。」
「はい。」
魔王城
「魔王様。片付け終わりました~。」
「そ、そうか。では、結衣は何がいい?」
「私の場合は食事の延長線みたいなものですから~。美味しいごはんが食べれる場所に配属してください。」
「わかった。今、大陸の北の豪雪地域では内紛が絶えないらしい。領主が食料を独り占めにしているらしい。ご飯自体は少ないが美味しいのはいっぱいあるぞ。」
「じゃあそこで~。じゅるり。」
「では白狼。お前は先ほどの国を獣人の国として治めてくれ。」
「そんな大役よろしいので。」
「いいとか悪いとかの話ではなく幹部の奴らにできると思えないからな。あはは・・・。」
今までの幹部から他の幹部も癖のある連中なのか。
「治めるとはいってもすぐに戦争に駆り出されることになるだろう。」
「分かりました。準備しておきます。」
「任せたよ。あ、資金2000億トニー渡しておくから。」
「はい。」
元クリスト国
「魔王様の命でこの国を獣人の国とし、私が初代国王となった。私は白狼だ。よろしく。」
「おお!」
魔王・白狼コールや拍手とともに建国した。
獣人の国及び魔王軍前線基地はここに誕生したのである。




