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現状

森の国 クリスト

クリストはとても小さな国で城下町の周りには魔物用の壁で覆われている。

農業や酪農などは一切なく森で全て調達している。

特産物として魔物の素材などが売られている。

また薬学が近隣の国に比べ非常に進んでいる


「無事にクリストに着きましたね。これからどうしますか。」

「アハ。私は別のお仕事があるから~別行動になるわ。明日の朝、この広場の大樹の前に集合ね。るなら夜にね。暴れるのもよ。わかった~?」

「はい。あの結衣さんの仕事って?」

「ふふっ。内緒。じゃあ、解散~。」

結衣はどこかへふらふらと消えた。


「エリア。これから奴隷商のとこへ行こうと思うのだけれど。」

「うん。アルの言うことに従うわ。」

俺とエリアはこの国唯一の奴隷商に向かう。

途中、かなりの数の獣人奴隷とすれ違う。

俺は怒りを鎮める。

地図を見ながら町を進みたどり着いた。

「え~っと。ここ・・かな。」


ようこそ!この国一番の奴隷商会 インフェル商会へ


「わかりやすいな。」

この国一番ってここしかないのに。

「ほんとね。それにしても人族の感覚はかなり歪んでしまったわね。滅びればいいのに。」

・・・俺は扉を叩いた。


「ようこそ。明るい・元気・安いの三拍子揃ったインフェル商会へ。」

「奴隷。獣人の奴隷が欲しいの。」

「獣人ですね。獣人は大変お求めやすく、」

「いいから全員見せなさい。」

「はい。こちらへどうぞ!」

奥の檻の部屋に通される。

「この中から好きなのをお選びください。」

そこには何百という数の獣人が入れられていた。中には幼い子供まで。

「こんなにいるのか。」

「こんなのまだまだ少ないほうですよお客様。ここより大きな国では何千何万の単位でいますよ。」

「そうか。すまない。急用を思い出した。また後日にでも。」

「はい。お待ちしております。」

俺は店を出た。


「なんなんだ。あの数は。しかも国中に溢れかえっている。どうする。」

「アル。もう人族なんて根絶やしにしましょう。あなたの探しているアリーナ以外を・・・ね。人族の所業にはもう見ていられないわ。」

「俺も魔王の配下になってからそう感じるようになってきたよ。今晩しかないな。この国の人族を滅ぼし獣人の国の足掛かりにするぞ。」

「ええ。わかったわ。」


奴隷商会

「邪魔するよ。」

「あ。昼間の。本日の営業時間は終わってましてまた明日、」

「明日じゃあ遅いんだよ。」

俺はその場にいた従業員数名を闘気の纏った拳で殴り殺す。

そして奥の奴隷の部屋に進んだ。

「おい。お前ら。俺は獣人 白狼だ。今は魔王様の元で獣人族の立場回復のために働いている。俺と一緒に魔王の元で働いてくれるものはいるか?生活も保障する。どうだ。」

「もちろんだ。こんな生活まっぴらだ。人族殺す。なんだってするぜ。」

即決だった。

あちこちから声が上がる。

さらに他の犯罪奴隷以外の分類の奴隷エルフやドワーフ中にはラミアなども開放する。もちろん人族以外の。ただし殺してはいない。

「これで全員か?」

「いや。もう少し奥に若い雌たちと雄どもがいるはずだ。」

「どうしてそんなことに?」

「・・・行けばわかる。それが今の現状さ。」

「わかった。これはカギだ。全員に回して首輪を外せ。いくら憎んでても人族の奴隷は殺すな。同じ境遇だったはずだ。よし、これからいきなりだが仕事を頼む。街で人族を殺せ。この国を魔王様への手土産にするのだ。」

「おう。」


従業員を何人か殺しながらさらに奥の部屋に進む。

かなり頑丈な扉を蹴り上げるとそこには興奮させられた男たちと鎖で繋がれた女たちがいた。

「ハア。ハア。ハア。」

「やめて。よらないで。正気を取り戻してよ。もう嫌よ。毎日毎日。ん。あっ。」

男たちが襲い掛かっている。


「スリープ!」


男たちが眠りについた。

「大丈夫。眠らしただけです。急いでください。訳は後で。」

俺は鎖を手で引きちぎった。

「檻で待ってて。それから人を呼んでこの人達を運んで。」

みんな頷く。

「よし。エリア行くぞ。」


俺は奴隷商会をあとにした。

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