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プロローグ
「先史文明の遺跡調査で発掘された魔導人形を、この者が食い止めたことは認めましょう。だが!!」
「たかが平民生徒が、王太女殿下とプラチナ帝国皇子殿下に命令したなどと許されません!!」
大臣の一言で、僕は牢へ入れられることになった。
僕は、ただ目の前の危機を止めたかっただけだ。
誰かに命令したつもりなんてない。
まして、王太女殿下やプラチナ帝国皇子殿下を軽んじたつもりなど、もちろんない。
だけど、そんな僕の言い分が聞き入れられることはなかった。
「平民が身の程をわきまえず、王族と皇族に命令した罪は重い」
そう言われ、僕は罪人として扱われた。
のちに第二次魔導災害と呼ばれる事件。
それは、シルバー王国全土を巻き込む大事件となった。
そして、その中心にいたのは、アカデミー高等部で「特政枠」と呼ばれていた一人の平民生徒だった。
この処分が、シルバー王国を建国以来最大の危機へ追い込むことになる。
もちろん、入学前の僕は、そんな未来を知るはずもなかった。
ただ、新しい学校で友達ができればいいな、くらいに考えていただけなのだ。




