冬の季節 47
ホラー回です。
楽しんで読んでいただけたら嬉しいです!
冷たい風が、夜の静けさの中で木々を揺らしていく。
暗い、暗い校舎の中で影が揺れては廊下を進んでいく。
青白い冷気が教室に充満していく。
ズズ、、、ずず、、、
ズズ、、、ズズ、、
ずず、、、、ズズ、、、
何かを引きずる音が響き、影が揺れる。
小さな声が聴こえた。
『どこに、、、、ぁ、、る、、』
かすれた女の声。
長い黒い髪が揺れる。
髪と髪とあいだからはぎょろりとした大きな瞳が見え隠れする。
フィリアは今、後悔をしていた。
口元を手で抑え、カタカタと体を震わせながら教室の教台の下に隠れ息を潜めながら。
どうして、一人で来てしまったのか。
グリードといつまでもべったりではいけない気がして、衣装を探すくらいなら自分だけでも大丈夫だろうと高をくくった。
このゲームのミニゲームの恐ろしさを忘れていたのである。
だが、誰が思う?
ミニゲームで衣装を隠していた犯人が得体のしれない何かなんてこと。
誰がわかる?
私は、イベントだから犯人なんて深く考えず、衣装見つけてやったーと思っていた。
犯人なんて想像もしていなかったのである。
だが、今そこに、多分犯人はいる。
こんなことなら、夜中に衣装を探しになんてこずに朝一で探せばよかった。
ズズ、、、
その時、今まで規則正しく動いていた音が止まった。
『あった、、、私の衣装。』
フィリアは悲鳴を抑えるように口を手で抑え、必死に耐えていた。
早くいなくなってくれと祈る。
もうこの際衣装なんてどうでもいいと思った。
ズズ、、ずず、、、ずず、
ズズ、、、、、、、
音が止まる。
『そこにいるのは、、、』
ずず、、、、ズズ、、、ズズ
音が近寄ってくる。
ずず、、ズズ、ずず
近づく音が早くなる。
ズズ、ずず、ズズ
音がやんだ。
耳元で声が響いた。
『だぁれ?』
悲鳴にもならない息が喉からもれ、フィリアは、一心不乱に部屋を飛び出し廊下を走った。すると、音がフィリアを追いかけるように響いて聞こえてくる。
怖い!
恐い。
怖い!
全身からいや汗がでる。
背筋が冷たく、鳥肌がたっている。
玄関ホールにつき、扉を開けようと手にかける。
ガタガタと音だけがなり開かないことに焦りを覚える。
「あきなさいよ!」
フィリアは焦り、攻撃魔法で扉を壊そうとしたが弾き消される。
校舎全体に老朽化防止のための防御魔法がかけられていたのを失念していた。
「あけ!あけ!あけ!」
音が近づく。
そして、やんだ。
フィリアは攻撃体制を取り、身を引き締める。
大きく息をすい、大丈夫だと自分にいいきかせる。
『み〜つけた。』
眼前に突如として黒い髪がだらりとかかり、ぎょろりとした大きな目が自分を捉える。
体が硬直し、動かない。
そこでフィリアの意識は暗転した。
読んで下さりありがとうございました!




