秋の季節43
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ロイは、鬼気迫る表情で、下を向いていた。
それが、かなり落ち込んでいる時の表情だと知るものは幼馴染の3人くらいのものである。
だが、その3人も今はここにはいない。
ロイは自分のこんな姿が情けなくて気持ちを落ちつかせようとしていた。
だが、そんな気持にお構いなくグリードが現れた。
ロイはじとっとした目線を向けた。
「なんですか?」
グリードは、溜息をついた。
「お前の悪いところは、なんでもかんでもこれが正しいと決めつけるところだな。」
そう言われ、ロイは不機嫌そうに顔をしかめた。
「あの場合は私は正しい。」
「ほら、後悔しているのに自分の間違いは認めたくない。」
「私は間違っていない。」
「たしかになー。あの場合は正しいが、ある意味間違えているのだよ。」
「?意味がわからない。」
「女子の心をそこに組み入れると間違いになる。」
「さらにわからない。」
グリードは腕を組むと、昔を思い出すように話し始めた。
「フィリアには内緒だぞ。言ったら俺はまた口をきいてもらえなくなる。俺は鼻がきくから、フィリアに初潮が来たときすぐにわかってなぁ、、赤飯炊いたんだよ。そりゃあめでたいと思って。だけど、フィリアに真っ赤な顔でビンタされて、その後一週間口を聞いてもらえなかった。」
グリードは遠い目をして、言った。
「思春期の女子とは難しい。その事をふまええ考えてみろ。」
ロイははじめこそ何を言っているのか分からなかったが、よくよく考えて、そして顔を、真っ赤に染めた。
「気づいたか?な、女子の心を組み入れるとなー。まぁそこまで怪我が酷くなかったしな。これが大怪我だと違うんだろうが、、くじいただけだったしな。そりゃあマリア孃も躊躇うだろ。」
ロイは頷いた。
だが、マリアの言葉が頭の中で回り、胸が苦しくなる。
「どうした?」
「、、、マリアに嫌われたんですよ。大嫌いって言われました。」
情けない言葉も何故かグリードになら言えるから不思議だ。
グリードはにやりと意地悪げに笑った。
「別に政略結婚なのだから好かれなくてもいいんじゃないのか?」
ロイはばっとグリードを見ると、自分の言葉に、疑問を持ったようで口を手で覆った。
「まぁとにかく明日あったらすぐに謝ることを進める。」
ロイの返事をまたずに、グリードは行ってしまった。
ロイは自分の気持に戸惑い、さらに悩む羽目になった。
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