秋の季節38
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ロイに呼び出されたフィリアは二人で会ってくると言ったがそれをグリードは良しとはせず、棚の後ろに待機していた。
フィリアにロイが触れた瞬間、怒りを感じたがそれでもぎりぎりまで我慢をした。
だが、もう限界である。
「淑女に気安く触れるものではない。」
え、貴方がその台詞をいいますか?
おまわずフィリアはそう言いそうになったが、ぐっとこらえた。
「それは失礼した。それで?質問に答えていただけますかね?」
フィリアはじっと、ロイを見た。
そして、はっきりと言った。
「ロイ様は女子と言うものをわかっていません。」
「は?」
「女子とは、恋の話が大好きです。」
「ん?」
「私は、四大貴族である皆様のことを入学前から噂で知っておりました。そして憧れました。この学園に入学した3分の1の女子生徒は私と一緒です。」
「え?」
「お似合いな四大貴族の皆様とその婚約者様。女子が憧れないわけがありません。」
「、、、つまり?」
「つまり、なんの企みかと言えば、四大貴族の皆様と婚約者様とが幸せになってほしいというものです。先程のロイ様がおっしゃいました。私はただ単に、皆様方を引っ付けようとしているんです。」
その言葉にロイは固まった。
嘘などついていない。
そう。私の企みなどバレてもなんともないのだ。
だって、ただ恋の応援をしているだけだから。
裏なんてありませんよ。
フィリアは、ロイにわかるようにもう一度はっきりと言った。
「私は皆様の恋の応援をしているんです。エマ様とクロエラ様には実際に相談をされるので、それに微力ながら協力したり、僭越ながらアドバイスしたりしているのです。」
ロイは目を丸くして固まった。
「ロイ様は恋愛ごときとか、馬鹿らしいとかおしゃいそうですけれど、女子には恋愛はとても大事なことなのです。好きな人には見てほしいし、愛してほしいのです。」
ロイは思っていたこととあまりに違ったからなのか呆然としていたが、思わず呟いた。
「マリアも、、、そうであると?」
その言葉に、フィリアは言った。
「本日は、カフェにてエマ様、クロエラ様、そしてマリア様と作戦会議を開く予定です。本日より、マリア様も参加したいと申し込みがありましたの。」
それに衝撃を受け、ロイは手で口元を覆った。
フィリアは首をこてんと倒して可愛らしく言った。
「マリア様。ロイ様の事、どう思っているのでしょうね?」
「それはどういう、、、。」
「本当にマリア様はロイ様を愛しているのかしら?」
「っ!?」
一気にロイの顔色が悪くなった。先程までの堂々とした姿が嘘のようである。
フィリアはにやりと笑うとスカートを翻し、ロイから離れ振り返ると言った。
「先程までの自分の言葉、よくよく考えたほうがよろしくてよ。女子とは義務や業務的な物釣られるほど単純ではありませんの。それでは、ごきげんよう。」
そういうとフィリアはグリードと共に去っていってしまった。
その背中をロイはただ見送った。
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