夏の季節 36
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クロエラはカインとの高感度が順調にあがり、一緒に海に泳ぎに行っていた。
それを、フィリアは岩陰から見守っている。
グリードはおいてきた。
何故なら、悶絶がとまらず、グリードを見るとすぐに思い出してしまうから。
フィリアは大きく溜息をついた。
グリードが甘すぎる。過保護をすでに通り越していると感じるのだが、グリードはそれに気付いていない。
このままでは自分の心臓がもたない気がする。
カインとクロエラは気持ち良さそうに泳ぎ笑いあっている。順調そうな姿に心がほっこりとする。
「青春。いいわねぇ。」
そんなフィリアの横にアレクが現れ、驚いてしまう。
「あら。そんはに驚かないで。はい。これ。」
そう言ってさしだしてきたのはフィリアの瓶底眼鏡であった。
「さっきは悪かったわね。何か事情があるんでしょう。、、、それにしても、カインのあのだらしない顔ったらないわね!」
「ふふ。眼鏡ありがとう。そうね。カイン様とクロエラ様は見ていて微笑ましいわ。」
「あら、あなただって、あのグリード?とかいう彼とラブラブじゃない。」
その言葉にフィリアは首を横に振った。
「私と彼はそんな関係じゃないの。」
「そうなの?それにしては、、、過保護ね。」
アレクの目には建物の中からこちらを見ているグリードが映った。
「下手したらストーカーね。」
「そんなこと、、ない?わよ。」
アレクはにやりと笑った。
「まぁ、青春は今だけなんだから楽しみなさいな。あ、あとさっきうちの男か悪かったわね。キツくお仕置きしておいたから。」
どんなお仕置きをしたのだろうか。
その後、エントランスで見かけた男はうっとりとした顔つきでアレクを見つめていて、大人の世界は広そうだなと感じた。
うん。知らなくていい世界だな。
夜になり、晩餐が終わるとクロエラが自分の部屋にフィリアを呼んだ。
そこにはお菓子が並べられており、モデルをしてけれたお礼だとアレクからのメッセージが添えられていた。
「私、こんなの初めて。フィリア様。今日は本当にありがとう!」
クロエラはパイナップルジュースを飲みながらご機嫌にそう言った。
フィリアはりんごのジュースを飲みながら笑顔で首を横に振った。
「私もいい経験ができたわ。」
2人もだいぶうちとけて、笑顔で話は盛り上がる。
「フィリア様のおかげで、なんだかカイン様とも仲良くなれた気がするわ。」
それは気がするのではなく、確実に高感度あがりましたよとはいえない。
「よかったです。」
「それでね、あなたさえよければエマとの、その、恋愛相談の仲間にいれてくれない?」
そう言われ驚いたものの、フィリアは嬉しそうに頷いた。
「もちろん!嬉しいわ。」
クロエラは頬を赤く染めながら照れた表情を浮かべた。
あぁ。可愛い。あー幸せ。
なんて順調なのだろうか。
こんなに順調でいいのだろうか。
このまま一気に皆幸せになれるんじゃないだろうか。
はい。
そんな訳ありませんよね。
攻略キャラをなめてはだめだと、その後フィリアはロイと向かい合い思うのであった。
読んで下さりありがとうございました!




