春の季節 31
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フィリアは部屋に戻ると自分に回復魔法をかけると、シャワーを浴びに脱衣所に入った。
先程の魔物のおかげで砂まみれである。
上着をぬぎ、シャツをぬごうとボタンをいくつか外した時であった。
「フィリア。確認していなかったが、怪我はなかったか?」
フィリアは固まり、急に現れたグリードに驚いた。
「、、、えぇ。ないわ。それに回復魔法をかけたから。」
「そうか。俺は着替えたら先に行って花壇周辺に念の為異常はないか確認してくるな。」
「分かったわ。」
そう言うと、グリードは消えた。
グリードの変わらなさが憎い。ちょっとくらい慌ててほしい。
グリードに、瞬間移動で部屋に入らないということを約束させなければと思うフィリアであった。
その頃、グリードは花壇につくなり赤面し、しばらくうずくまって「しまった、、、失敗した。」と反省していたことはだれも知らない。
花壇は見事に荒らされていが、フィリアには策があった。
花壇を荒らした犯人は森からおりてきたイノシシというように足跡などの痕跡を残した。
後はどうエマとユーリをくっつけるかだ。
本来は聖魔法でヒロインが花壇を蘇らせるが、それは出来ない。
フィリアはいやりと笑った。
エマやユーリなど、花壇を見つけた園芸部は落胆し、イノシシが犯人だろうと肩を落とした。
そこにフィリアは出向き、エマとユーリに言った。
「花壇残念でしたわね、、、。あ、そういえば今日は町で木市をしているらしいですよ。」
「木市?」
「ええ。そこでは木や花々がたくさん売っているそうです。」
それを聞いてユーリもエマも目を輝かせた。
荒らされたのなら、また植えればいいのだ。
「ユーリ様!花を買いに行きましょう。前よりも美しい花壇造り、頑張りますわ!」
きらきらとした笑顔でそういったエマを、ユーリは顔を赤らめながら見つめ、頷いた。
「うん。、、、エマ。一緒に買い物に行ってくれるかい?」
今まで呼び捨てにされた事のなかったエマは顔を赤らむた。
「は、、はい。もちろんですわ。」
「ありがとう。、、、その、、君がいてくれてよかったよ。」
「そんな、、でも、そう言ってもらえて嬉しいですわ。」
フィリアはそんな2人のやりとりをにやにやしながら見守った。
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